最高出力は1000馬力以上! 史上最速・最強のコルベット
アメリカのゼネラルモーターズは、シボレー コルベットの最強グレードとなる「ZR1」の生産を2025年に開始することを発表した。
現在の8代目コルベットは2019年に発表され、コルベットの歴史で初めてエンジンを運転席後方に搭載したミッドシップレイアウトを採用したことで話題に上った。ライバルである欧州のスーパーカーと戦うため、初代から続いていたフロントエンジン・リアドライブ(FR)レイアウトを捨ててまでもパフォーマンスを追求したからだ。
そんな8代目コルベットには、スタンダードグレードのほか最高出力646psを誇る「Z06」や、コルベットで初めてe-AWD(502psのV8エンジンが後輪を、162psの電動モーターが前輪を駆動する4WDモデル)を採用した「E-Ray」などを順次追加してラインアップを拡大してきた。そして今回、究極のコルベットとして史上最速かつ最強というZR1を登場させる。
その心臓部には、前述したZ06のエンジンをベースに、パワーを求めてツインターボ化した5.5L V8 ツインターボエンジンを搭載。その最高出力はなんと1064psにも至る。足回りにはマグネティックライドダンパー(磁性流体ダンパー)を採用。これによりオンロードでの快適さとサーキットでのパフォーマンスの両立を実現しているが、サーキットでのパフォーマンスを追求したZTKパフォーマンスパッケージもオプションで選択可能になるという。
空力性能とクーリング性能も徹底的に追求している。フロントスプリッターやアンダーウィングの効果でダウンフォースを最大化。ボディサイドのエアダクトから取り入れた空気はリアブレーキを確実に冷却し、デザイン上の特徴でもある分割式リアウィンドウとリアハッチの上部にあるカーボンファイバー製の吸気口がエンジンへの吸気温度を下げる効果を発揮するという。
販売価格などの情報は生産開始時期が迫った時点で発表されるとのこと。日本市場への導入は未定だが、アメリカ発のスーパースポーツモデルの登場に期待したい。