ファッションとしてはもちろん、確かな品質も備えた本格眼鏡。鯖江の老舗から世界の有名メゾンまで圧巻の1000本以上の最新フレームを1冊に網羅した『本格眼鏡大全 2024』が発売中。その中身を一部ピックアップしてご紹介する。
FILTON(フィルトン)
独自デザインを引き立てる斬新なファッション感覚
フィルトンは2021年に眼鏡職人兼デザイナーの田邉卓也氏が創設したブランド。田邉氏は画家であった祖父の勧めで学生時代に美術部に所属し、美術・ファッション分野に興味を抱いていたが、ある眼鏡職人との出会いをきっかけに眼鏡の世界に足を踏み入れた。以来、眼鏡職人に必要な多くの技術を身につけるとともに、工場生産ラインの仕組みやマネジメントなども学ぶ。そして、フランスのパリで自身の眼鏡ブランドをスタートした後に、満を持してフィルトンを立ち上げた。
フランス語で“糸”を意味するfilと“ボタン”を意味するboutonを掛け合わせたフィルトン。ファッションに造詣が深い田邉氏らしいブランド名だが、フレンチフレームがベースの眼鏡にもファッション感覚が存分に発揮されている。
まず「Aiguille」は、縫針を表現したテンプル芯が空洞、逆芯になるのが特徴のシリーズだ。また、ジッパーを意味する「Fermeture à glissière」では模様リムでの一体型の山形デザインを実現し、素材・生地を表す「Matériel」はアセテート生地の貼り合わせでクロコダイルを表現。さらにテンプルをメジャー(巻尺)に仕立てた「Mesure」も斬新な味わい。こうした独自の感性を活かした眼鏡作りで注目される次世代のホープなのだ。
FILTON(フィルトン)
BRAND INFO
創業年/2021年
創業者/田邉卓也
現在地/日本
問い合わせ先/D’style
TEL:0778-42-7923
ブランドの特徴
1. 2022年に本格スタートした若手ホープによるブランド
2. 独自のファッション感覚が光るフレンチデザイン
3. デザイナー自ら製作を行うこだわりの眼鏡作り
デザイナー
田邉卓也
27歳で前身の眼鏡ブランドle boutonをフランス・パリに設立。2021年にフィルトンを立ち上げ、眼鏡・服飾・美術業界で身につけた感性と経験を活かして活躍する次世代のデザイナー。