ファッションとしてはもちろん、確かな品質も備えた本格眼鏡。鯖江の老舗から世界の有名メゾンまで圧巻の1000本以上の最新フレームを1冊に網羅した『本格眼鏡大全 2024』が発売中。その中身を一部ピックアップしてご紹介する。
FACTORY900(ファクトリー900)

海外にデザインで勝負するシルモドール常連ブランド
1937年に創業した老舗工場の青山眼鏡が、2000年に立ち上げたのがファクトリー900だ。工場発のブランドながらも世界での知名度は群を抜いている。その理由は眼鏡界のアカデミー賞といわれる「シルモドール」に、5度ノミネートされ、2度グランプリを受賞するという快挙を成し遂げたからだ。コンセプトは「未来の眼鏡を探求する」こと。デザイナーの青山嘉道氏は、見た人の“心が動く”斬新なデザインを追求する。
最大の特徴はアセテートの自在な表現だ。“門外不出”といわれる油圧プレス製法を駆使して、圧倒的なボリューム感や流麗なラインなど、通常の加工では考えられないような立体造形を実現。そこに青山氏のアイデアが加わり、唯一無二のデザインが生まれるのだ。たとえば、「RF-171」はクラウンパントのリムを、途中でカットするという大胆な手法を採用した。あるべきものがないことで、違和感を演出したアーティスティックな1本だ。また、「RF-066」ではフレーム表面に不規則なダイヤモンドカットを施すことで、キラキラと輝くジュエリーのようなアイウェアを提案した。
飽くなき挑戦心で未来のアイウェアを追求するファクトリー900は、世界にデザインで勝負する日本ブランドだ。
FACTORY900(ファクトリー900)
BRAND INFO
創業年/2000年
創業者/青山嘉道
現在地/日本
問い合わせ先/ファクトリー900 トウキョウベース
TEL:03-3409-0098
ブランドの特徴
1. 圧倒的なボリューム感とほかにはない立体造形
2. 門外不出の製法で作られるファクトリーブランドの雄
3. 世界も認めた近未来的なデザイン

デザイナー
青山嘉道
「SSID鯖江市立インテリジェントデザイン講座」でデザインを学んだ青山氏は、アイウェアにおける美を探求し続ける。2023年にメタルのブランド「YOSHINORI AOYAMA」を始動。