知っておきたい複雑時計に関する用語集

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2022年に刊行された『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』の第2弾として、「複雑時計編」が発売となった。本書ではここ数年ブームが続いている複雑時計に絞って、その魅力的な機能や難解に動く「しくみ」を、とにかくわかりやすく解説。奥が深いさまざまな複雑機構のしくみをご紹介しよう。

複雑時計に関する用語集

少々難解なメカニズムの話も、時計の用語がわかれば楽しさ倍増。時計史に関わる重要な発明からパーツ名にいたるまで、主要な専門用語をきっちり解説。



アラームウォッチ

指定時刻を音で知らせる機能をもつ時計。腕時計における史上初のアラームウォッチは1947年に発売されたレビュー・トーメンのクリケット。

永久カレンダー

大小の月の日数に対応して全月末の翌日に1日を自動表示し、閏年調整のため4年に1回転する回転板が付加されたカレンダー機構。パーペチュアルカレンダーともいう。通常永久カレンダーは西暦2100年まで無調整で対応する。

グランドコンプリケーション

永久カレンダー、スプリットセコンド・クロノグラフ、ミニッツリピーターをすべて搭載する時計のこと。高い技術を要し、製作することができるのは一部の高級ブランドだけ。オーデマ ピゲ、ブランパンなどが得意とする。

グランソヌリ

「ソヌリ」は時鐘を意味する仏語。ミニッツリピーターが任意の時刻を知らせるのに対し、グランソヌリは毎正時などを自動的に打ち鳴らす。

クロノグラフ

1本以上の針を始動・停止・再始動・リセットできる経過時間測定用計器のこと。またはこの機構を付加した時計。すなわちストップウォッチ機能付きの時計。1720年にイギリス人ジョージ・グラハムがメカニズムの原理を考案。史上初めて商品化されたクロノ懐中時計は1879年発表のロンジンのルグラン、同じくクロノ腕時計は1915年のブライトリングの30分タイマー。

コンプリケーションウォッチ

複雑時計のこと。すなわち永久カレンダー、ミニッツ・リピーター、トゥールビヨン、スプリットセコンドなどの複雑機能を1つ以上備える時計。トリプルカレンダー付きクロノグラフなどもこの概念に含まれる。

コラムホイール

ピラーホイールとも呼ばれる。プッシュボタンを押すとこれが回転し、クロノグラフ機構の全機能を制御する、いわばクロノグラフの司令塔。

GMT

グリニッジ・ミーン・タイムの略で、グリニッジ標準時(1884年、ワシントンでの国際子午線会議にて決定)のこと。24時間針と24時間目盛りとで第2時刻が読み取れるGMT針付きワールドタイム機能を意味することもある。

ジャンピングアワー

分針が1周する動力により、時を表示する文字盤(小窓表示のデジタル文字盤)を1時間に1コマ分、瞬時に動かす機構。

スプリットセコンド・クロノグラフ

ラップタイムの計測に適した複雑機構のクロノグラフ。スタートとともに2本のクロノグラフ針が1つに重なって計測を開始し、途中でストップボタンを押すことにより針が分かれ、片方が経過時間を表示。再スタートすると、そのまま動き続けているもう一方に追いつき、再度計測を開始する。

パワーリザーブ

機械式時計の最大駆動時間のスペック。ゼンマイの巻き上げ残量を表示するインダイヤルを「パワーリザーブ・インジケーター」という。

タキメーター

平均時速の測定スケールのこと。使い方は、たとえば1kmの距離を車で通過するときの平均速度を知りたいとき、スタートと同時にクロノグラフを始動させ、1kmを通過した瞬間にストップボタンを押す。その際にクロノグラフ針が指すタキメーターの目盛りが平均時速となる。

トゥールビヨン

1795年にアブラアン‐ルイ・ブレゲが発明した複雑機構で、時計にかかる重力差から生じる姿勢差を自動補正する。脱進調速機を収めたキャリッジが一定速度で回転し、重力の影響を各方向において平均化させる。トゥールビヨンは仏語で渦巻きの意。

ビッグデイト

1の位と10の位を別々のディスクで表示する大型の日付表示機能。

ミニッツリピーター

機械式時計における音で時刻を知らせる機構、またはその時計のこと。対になった2つのハンマーが鐘を鳴らし、その回数で時刻を1分の単位まで知らせることができる。

ムーンフェイズ

文字盤に設けられた月齢表示、あるいはこれが付いた時計のこと。その多くは29.5日で半回転する円盤に描かれた月の顔が扇形の小窓越しに出たり、隠れたりする。1880年代にアブラアン‐ルイ・ブレゲが発明したといわれる。

レトログラード

「逆行」を意味する仏語。針が一周せずに扇状に動き、端まで達すると瞬時に折り返す表示方法。例えば、分針がレトログラードの場合、扇の開口部は60分のインデックスとなり、針が60分に達すると瞬時に0分の位置に戻る。

ワールドタイマー

任意の2カ所の時間のほか文字盤やベゼルなどに24の時間帯ごとに世界主要都市の標準時が記された、時差計算が不要な時計のこと。

※テキストは世界文化社『傑作腕時計年鑑2006』からの引用  

もっと知りたい方はこちら!

世界一わかりやすい 腕時計のしくみ【複雑時計編】

『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ【複雑時計編】』
定価:2,420円(税込)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
購入は こちら

※表示価格は本書発売時(2023年12月17日現在)の税込み価格です

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