2022年に刊行された『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』の第2弾として、「複雑時計編」が発売となった。本書ではここ数年ブームが続いている複雑時計に絞って、その魅力的な機能や難解に動く「しくみ」を、とにかくわかりやすく解説。奥が深いさまざまな複雑機構のしくみをご紹介しよう。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計 ―― それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
ペーター・ヘンライン【HENLEIN, Peter】
(1479〜1542)
16世紀に携帯時計の「ニュルンベルクの卵」を製作
ドイツの時計師。1512年に“ニュルンベルクの卵”と呼ばれた初期の携帯時計を製作したとされる。これは、ゼンマイを搭載したもので、連続して40時間作動したとの記録が残るが、真偽は定かではない。当時のドイツ・ニュルンベルクは商工業の中心都市として栄え、時計工業も盛んに行われていた。このニュルンベルクで最も有名だったのがヘンラインである。その後、 1565年にはニュルンベルクで世界初の時計師のギルド(同職組合)が設立され、時計師と時計産業の地位が確立されていったといわれている。
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『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ【複雑時計編】』
定価:2,420円(税込)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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