2022年に刊行された『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』の第2弾として、「複雑時計編」が発売となった。本書ではここ数年ブームが続いている複雑時計に絞って、その魅力的な機能や難解に動く「しくみ」を、とにかくわかりやすく解説。奥が深いさまざまな複雑機構のしくみをご紹介しよう。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計 ―― それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
ジョン・ハーウッド【HARWOOD, John】
(1893〜1964)
20世紀時計産業の原点自動巻き機構の生みの親
20世紀に開発されたさまざまな時計機構の中で、最も時計界に影響を及ぼした発明といえば自動巻きだろう。この自動巻き機構の開発者が、イギリス人の時計技師ハーウッドだ。自動巻きは18世紀にペルレが考案していたが、腕時計として実用化したのはハーウッドが初めてだった。1924年に特許を取得。この機構はハーウッド・システムと呼ばれ、その後の自動巻き時計の基盤となった。さらに、フォルティスの創業者ヴァルター・フォクト氏という理解者にも恵まれ、1926年に製品化に成功した。
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『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ【複雑時計編】』
定価:2,420円(税込)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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