2022年に刊行された『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』の第2弾として、「複雑時計編」が発売となった。本書ではここ数年ブームが続いている複雑時計に絞って、その魅力的な機能や難解に動く「しくみ」を、とにかくわかりやすく解説。奥が深いさまざまな複雑機構のしくみをご紹介しよう。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計 ―― それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
ジョージ・グラハム【GRAHAM, George】
(1673〜1751)
シリンダー脱進機やクロノグラフを発明
18世紀、大英帝国が世界の海を牛耳っていた時代、イギリスには偉大な時計師が数多く存在していた。イギリス・カンバーランド生まれのジョージ・グラハムもそのひとりだ。トーマス・トンピオンに師事し、時計技術の発展に影響を与える数々の発明を残す。1715年に直進脱進機(グラハム脱進機)を発明。さらに1721年に、温度変化の影響を受けない水銀補正振り子を考案したほか、クロノグラフやシリンダー脱進機などを次々と開発した。晩年はイギリス王立天文台の技師として活躍した。
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『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ【複雑時計編】』
定価:2,420円(税込)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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