2022年に刊行された『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』の第2弾として、「複雑時計編」が発売となった。本書ではここ数年ブームが続いている複雑時計に絞って、その魅力的な機能や難解に動く「しくみ」を、とにかくわかりやすく解説。奥が深いさまざまな複雑機構のしくみをご紹介しよう。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計 ―― それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
アブラアン-ルイ・ブレゲ【BREGUET, Abraham-Louis】
(1747〜1823)
数多くの発明で時計の歴史を2世紀早めた“時計の神様”
1775年、フランスのパリ・シテ島に工房を開設。1780年に自動巻き機構を開発し、その後も巻き上げ式ひげゼンマイやトゥールビヨン、ゴングスプリング方式のミニッツリピーター、スプリットセコンド・クロノグラフなど、画期的な機構を次々と開発していく。さらにブレゲの発明は、ブレゲ針やブレゲ数字など、デザイン面にまで及び、 ギヨシェを初めて時計に応用した。また、多くの職人を束ねて時計を製作するシステムを確立し、王侯貴族らの顧客を獲得するなど経営的な才能も発揮した。
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『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ【複雑時計編】』
定価:2,420円(税込)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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