超複雑機構のしくみ②パーペチュアルカレンダーとは?

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2022年に刊行された『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』の第2弾として、「複雑時計編」が発売となった。本書ではここ数年ブームが続いている複雑時計に絞って、その魅力的な機能や難解に動く「しくみ」を、とにかくわかりやすく解説。奥が深いさまざまな複雑機構のしくみをご紹介しよう。

面倒なカレンダー調整が不要
PERPETUAL CALENDER(パーペチュアルカレンダー)

こちらの記事で紹介したアニュアル(年次)カレンダーは、年に1度、3月1日にだけ調整すれば、他は自動で正しく各カレンダーが表示される極めて実用性の高い機構である。それ以前、19世紀には実用化されていたパーペチュアルカレンダーは、平年の2月28日も閏年の2月29日も自動で示し、翌日には3月1日を表示する複雑機構だ。別名は永久カレンダー。年次カレンダーと同じく、日・曜日・月の各表示とムーンフェイズが備わるモデルが多い。

PERPETUAL CALENDER(パーペチュアルカレンダー)
1985年に完成したIWCのパーペチュアルカレンダーは4桁の数字による西暦表示が備わる。さらに南北両半球の月齢を示す独自のダブルムーンも開発し、2003年に特許を取得。

IWCで学ぶ
パーペチュアルカレンダーの読み方・使い方

4年に一度の閏年も自動的に修正

パーペチュアルカレンダーには、日付を含む各暦表示をインダイヤル式とするモデルが多い。下のIWCのモデルも、3時位置に日付、6時に月、9時に曜日と表示を振り分け、さらに7時半位置に西暦表示を備える。時計が丸1日以上止まり、暦がズレた場合、多くの他社の時計では各暦を個別のコレクターで調整しなければならないが、IWCのそれはリューズで全暦を一斉送りして修正できる。

ただし閏年は必ずしも4年周期ではなく、西暦年が100で割り切れる年は原則平年とし、400で割り切れる場合は閏年となる。よって2100年は平年となるため、メーカーによる修正が必要だ。

IWC「ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー」
「ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー」。独自の南北両半球のダブルムーンは、577年で1日の誤差という超高精度。3時位置には7日間のパワーリザーブ計がある。
パーペチュアルカレンダーのモジュールを載せたCal.52615
7日間のロングパワーリザーブを誇る自社製自動巻きをベースに、パーペチュアルカレンダーのモジュールを載せたCal.52615。表も裏も、装飾仕上げが美しい。

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