セミ複雑機構のしくみ③GMTとは?

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グランドセイコーで学ぶ
GMTのしくみ

駆動系統から切り離し、主時針だけを操作可能に

かつてGMTウォッチは、GMT針側をリューズで単独で動かす設計が大半だった。しかし近年は主時針側を単独操作して旅先の現地時間(ローカルタイム)に合わせ、GMT針で自国の時間(ホームタイム)を示すタイプが多い。この方が、旅先での時間が見やすいからだ。グランドセイコーのGMTも、主時針操作タイプである。

香箱からの輪列で駆動される時差修正車に設けたバネ部が、主時針が載る時針車の下に備わる12の歯をもつカナ車に係合し、2つの歯車は一体となって回転する。時針車の上に重なるGMT針を動かす24時車は、二層構造の中間車を介して時差修正車から駆動力を得ている。リューズ操作で主時針を時差修正する際には、時差修正車のバネを押し上げ、時針車だけがカナ車の歯数通り、1時間刻み12ステップで動かせるようになる。

GMTのしくみ
時針車と24時車は重なっており、通常は連動しつつも単独で動くように切り替えられる構造。だから時差修正をする際、主時針だけが動き、GMT針は元の時間を示したままになる。
 

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