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生きてるかのごとく動き出すドラゴンのオートマタウォッチ
優れた時計・工芸技術によるファンタジー・アート
ジャケ・ドローは2023年、オートマタをはじめとするハイコンプリケーションに注力し、ビスポークを強化したブランドへと生まれ変わった。この「ドラゴン・オートマトン」は、受注生産。これをベースにケースやダイヤル素材、エングレービングなど自分好みにカスタマイズしてのオーダーメイドが可能だ。
ビスポークの一例となった本作のダイヤルは、ブラックオニキス製。RGケースの側面には、ドラゴンの姿が見事にハンドエングレービングされている。そしてオフセットダイヤルの下に鎮座する、立体的なドラゴンの彫像デザインは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』三部作においてイラストレーター&コンセプチュアル・アーティストを務めたジョン・ハウが手掛けた。彼が描いたスケッチを基に、メゾンのエングレーバーがいくつものパーツから見事に作り上げたドラゴンは、ファンタジー・アートの巨匠と時計・工芸技術のまさに夢のコラボレーションである。
4時位置のボタンを押すと、ドラゴンに命が吹き込まれる。オートマタの動きは、全部で9つ。目と顎が開閉し、舌は動いて、鶏冠(とさか)が上下に動き、ドラゴンの背と尻尾が波打ち、爪が掴んだ球体が回転する……。これらの1つ1つは異なる速度で動き、ドラゴンがより生き生きとして見える。そのメカニズムがかなり複雑であることは容易に想像できよう。ドラゴンが掴む球体の後ろと尻尾の左側の開口部には、オートマタを動かすカムとレバーが見えている。そして裏蓋側には、動く速さを制御するリピーターと同じ仕組みの慣性ガバナーが備わる。オートマタの動きは、約10~15秒間。プッシュボタンを押して起動させた際、専用香箱が巻き上げられる設計だ。オーダーメイドのオプションの数は無限。唯一無二、自分だけの1本が叶えられる。
この機構が凄い!
【Point 1】
目と顎が開閉し中から舌が現れるオートマタを起動させると、下顎が大きく開いて真っ赤な舌が外へと突き出し、再び舌が引っ込み顎を閉じると、開いていていた瞼も一緒に閉じる。その一連の動きは、実に滑らか。舌が伸びた瞬間、そのメカニズムの一部がちらりと見えるのも、ユニークである。
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【Point 1】
目と顎が開閉し中から舌が現れる
オートマタを起動させると、下顎が大きく開いて真っ赤な舌が外へと突き出し、再び舌が引っ込み顎を閉じると、開いていていた瞼も一緒に閉じる。その一連の動きは、実に滑らか。舌が伸びた瞬間、そのメカニズムの一部がちらりと見えるのも、ユニークである。
【Point 2】
背と尻尾が波打ち鶏冠が上下に動くドラゴンの背中全体に生える鶏冠は、すべて別体パーツ。頭部の鶏冠は上下に、胴体部ではうねうねと波打ち、さらに尻尾付近では個々に異なる動きを見せる。また、尻尾の先端も独立したパーツになっていて、まるで意思を持っているかのように左右に揺れる。
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【Point 2】
背と尻尾が波打ち鶏冠が上下に動く
ドラゴンの背中全体に生える鶏冠は、すべて別体パーツ。頭部の鶏冠は上下に、胴体部ではうねうねと波打ち、さらに尻尾付近では個々に異なる動きを見せる。また、尻尾の先端も独立したパーツになっていて、まるで意思を持っているかのように左右に揺れる。
【Point 3】
爪が掴む宝珠が回転動くのは、ドラゴンだけではない。爪ががっちりと掴む宝珠も、クルクルと回転するのだ。この宝珠の素材も、好みでオーダー可能。さらに宝珠を持っていない右脚も、宝珠の回転を止めようとするように、上下に動く。オートマタの動きは、かくも複雑である。
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【Point 3】
爪が掴む宝珠が回転
動くのは、ドラゴンだけではない。爪ががっちりと掴む宝珠も、クルクルと回転するのだ。この宝珠の素材も、好みでオーダー可能。さらに宝珠を持っていない右脚も、宝珠の回転を止めようとするように、上下に動く。オートマタの動きは、かくも複雑である。
もっと知りたい方はこちら!
※表示価格は本書発売時(2023年9月1日現在)の税込み価格です