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ロータリーエンジンはあくまで裏方

マツダ MX-30 Rotary-EV
17.8kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、EV走行も107km(WLTCモード)可能。50リッターの発電機用燃料タンクが備わる。

EVとしての走りだしはいたってスムーズだ。人間中心の制御にこだわるマツダらしく、アクセルペダルを少し強めに踏んだだけで急にトルクが立ち上がるような不自然な動きはしない。キャビンに入ってくる音も基本的には、わずかなロードノイズや風切り音くらいで静かなのだが、静粛性を保ちつつも運転操作に対して、小さな音圧の変化でドライバーにフィードバックするサウンド開発が行われているという。

しばらく高速道路を走行していて、バッテリー残量が46%になったことを確認するとすぐにエンジンが始動した。メーター内には小さくロータリーのマークが光る。ガーッというかザーッというか、無機質なエンジンの音が聞こえてくる。もしかすると往年のマツダファン、ロータリーファンは、マツダのレースカーが奏でる甲高いエンジンサウンドのようなものを期待しているかもしれないが、残念ながらそれはない。1ローターでしかも発電機、このクルマにおいてはあくまでも裏方なのだ。

いずれにせよ、Rotary-EVという3つめの選択肢がMX-30をより魅力的なものにしていることは間違いない。ロータリーエンジンファンであれば、未来へとつながるロータリーの復活はもちろん大歓迎だろう。そして仮にロータリーのことは知らなくても、ずっと電気駆動で700km以上走行できるのだから、もう走行距離に対する不安を抱くこともない。423万5000円〜という価格も魅力的だ。ある意味でMX-30の本命現ると言っていいかもしれない。

文・藤野太一 写真・マツダ 編集・iconic

<p>普通充電に加え、外出先で便利な急速充電にも対応。ラゲージとフロントコンソールにはAC電源を備えている。</p>

普通充電に加え、外出先で便利な急速充電にも対応。ラゲージとフロントコンソールにはAC電源を備えている。

<p>発電に用いられるエンジンは1ローターの830cc。コンパクトさを活かしてジェネレーターとモーターと組み合わせて一体化、モータールームに搭載される。</p>

発電に用いられるエンジンは1ローターの830cc。コンパクトさを活かしてジェネレーターとモーターと組み合わせて一体化、モータールームに搭載される。

<p>走行モードはEVモード、ノーマルモード、チャージモードを設定。ノーマルモードは発電電力との組み合わせで走りの良さを提供するという。</p>

走行モードはEVモード、ノーマルモード、チャージモードを設定。ノーマルモードは発電電力との組み合わせで走りの良さを提供するという。

<p>ロータリーエンジンの復活(Return)の意味を込めた特別仕様のエディションR(491万7000円〜)も登場。ルーフサイドにはマツダ初の乗用車「R360クーペ」のルーフカラーを復興したマローンルージュメタリックが用いられている。</p>

ロータリーエンジンの復活(Return)の意味を込めた特別仕様のエディションR(491万7000円〜)も登場。ルーフサイドにはマツダ初の乗用車「R360クーペ」のルーフカラーを復興したマローンルージュメタリックが用いられている。

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