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“使える道具”として多くの人たちに受け入れられた

アルファードのサイドデザイン
平板になりがちなボディサイドのデザインに抑揚をもたせることで、力強く堂々としたスタイルを実現させている。
アルファードのシート
2列目は独立式シートに。上級グレードとなるエグゼクティブラウンジには、伸縮機構付きオットマンや480mmのロングスライド、回転格納式テーブルなどが備わるエグゼクティブラウンジシートを採用。

まずはアルファード。土台のしっかり感がまずは嬉しい。背が高く細長いクルマなのでどうしても動的な姿勢に不安が生じがち。けれども街中はもちろん高速道路のコーナーでも非常に安定しており、気持ちよく駆け抜ける。エンジン音と高速走行時のハンドル微振動をもう少し抑えてほしいところだけれど、旧型より大きく改善されたことは間違いない。各種の走行アシスト機能も最新モデルだけに上手に働いてくれた。

劇的に良くなったのは乗り心地だ。特に2列目はようやく寛げるレベルにようやくたどり着いた。ショーファーカーとしても不満なく使えそうだ。

ヴェルファイア Z プレミア
ヴェルファイアにはブラック基調の加飾を用いた専用グレード「Z プレミア」をラインナップ。
ヴェルファイア Z プレミア
ヴェルファイアは独自のチューニングや、ラジエーターサポートとサイドメンバーをつなぐ専用ボディ剛性パーツなどにより、走行性能をより向上させている。

今回のモデルチェンジで兄弟車のヴェルファイアにはちょっと違った個性、よりドライバーズカー的なキャラクターを与えている。中身の同じクルマを作る意味などないと、トヨタもやっと気づいたというわけだ。どの系列店でも同じクルマが買えるようになったこともそうなった要因の一つだろう。

とにかくヴェルファイアはタイヤインチも大きく、フロントにはブレースまで入ってかっちり仕立てられている。前足のしっかり感はアルファードよりはっきりと上。自由に動く感じも強い。時おりフロントの存在感が勝ちすぎる嫌いもあるけれど、気持ちのいいハンドリングという点は、これまでのミニバンにはなかった個性だろう。

速度が上がるにつれて前後輪ともにこれまでにない粘り腰を発揮し、ドライバーズカーとしての存在感がいっそう増す。高速走行中にやや神経質な動きを見せ、タイヤのパターンノイズが気になることもあったが、日本の速度領域であれば我慢のできるレベルだった。

19インチという見栄えのいいタイヤ&ホイールを履くにもかかわらず、乗り心地は全般的にさほど悪化していない点も特筆できる。

アルファードのディテールをチェック(画像6枚)

<p>アルファードは2.5リッター直4エンジン(Z)と2.5リッター直4のハイブリッド(Z、エグゼクティブ ラウンジ)を搭載。車両本体価格は540万〜872万円となる。</p>

アルファードは2.5リッター直4エンジン(Z)と2.5リッター直4のハイブリッド(Z、エグゼクティブ ラウンジ)を搭載。車両本体価格は540万〜872万円となる。

<p>最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を搭載。渋滞時支援のアドバンスト ドライブや、スマホアプリを用いて車外から駐車・出庫ができるアドバンスト パークも備わる。</p>

最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を搭載。渋滞時支援のアドバンスト ドライブや、スマホアプリを用いて車外から駐車・出庫ができるアドバンスト パークも備わる。

<p>スライドドアやシェード開閉などのスイッチ類を天井前方に配置。2列目も天井中央に照明やエアコンなどのスイッチ類を集約し使い勝手の良さを高めている。</p>

スライドドアやシェード開閉などのスイッチ類を天井前方に配置。2列目も天井中央に照明やエアコンなどのスイッチ類を集約し使い勝手の良さを高めている。

<p>3列目シートは跳ね上げ式となる。</p>

3列目シートは跳ね上げ式となる。

<p>ヴェルファイアは2.4リッター直4ターボエンジン(Z プレミア)と2.5リッター直4のハイブリッド(Z プレミア、エグゼクティブ ラウンジ)を搭載。車両本体価格は655万〜892万円となる。</p>

ヴェルファイアは2.4リッター直4ターボエンジン(Z プレミア)と2.5リッター直4のハイブリッド(Z プレミア、エグゼクティブ ラウンジ)を搭載。車両本体価格は655万〜892万円となる。

<p>Zプレミアの2列目にはエグゼクティブパワーシートを採用。こちらはオットマンの伸縮機能やテーブルなどが付いていない、エグゼクティブラウンジシートよりシンプルな仕様。</p>

Zプレミアの2列目にはエグゼクティブパワーシートを採用。こちらはオットマンの伸縮機能やテーブルなどが付いていない、エグゼクティブラウンジシートよりシンプルな仕様。

試乗中、30秒に1台くらいの頻度で歴代アルファード&ヴェルファイアとすれ違った。こちらが新型だと気づいたオーナーはわずか。これだけの人気モデルなのになぜ? 要するにアルファードは“使える道具”として多くの人たちに受け入れられているということだろう。つまり、モデルチェンジやモデルライフにかかわらず売れるし買っていいクルマである。

昔はマイナーチェンジやフルモデルチェンジのタイミングを考えて新車を買う必要があった。現代の人気モデル、アルファードはまるで違う。良い道具は必要な人が必要な時に買えばいいのだ。それがそう簡単にできないという現状が、人気を保つ理由になっているのだから皮肉である。

文・西川淳 写真・ジュネコ 編集・iconic

<p>アルファードは2.5リッター直4エンジン(Z)と2.5リッター直4のハイブリッド(Z、エグゼクティブ ラウンジ)を搭載。車両本体価格は540万〜872万円となる。</p>

アルファードは2.5リッター直4エンジン(Z)と2.5リッター直4のハイブリッド(Z、エグゼクティブ ラウンジ)を搭載。車両本体価格は540万〜872万円となる。

<p>最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を搭載。渋滞時支援のアドバンスト ドライブや、スマホアプリを用いて車外から駐車・出庫ができるアドバンスト パークも備わる。</p>

最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を搭載。渋滞時支援のアドバンスト ドライブや、スマホアプリを用いて車外から駐車・出庫ができるアドバンスト パークも備わる。

<p>スライドドアやシェード開閉などのスイッチ類を天井前方に配置。2列目も天井中央に照明やエアコンなどのスイッチ類を集約し使い勝手の良さを高めている。</p>

スライドドアやシェード開閉などのスイッチ類を天井前方に配置。2列目も天井中央に照明やエアコンなどのスイッチ類を集約し使い勝手の良さを高めている。

<p>3列目シートは跳ね上げ式となる。</p>

3列目シートは跳ね上げ式となる。

<p>ヴェルファイアは2.4リッター直4ターボエンジン(Z プレミア)と2.5リッター直4のハイブリッド(Z プレミア、エグゼクティブ ラウンジ)を搭載。車両本体価格は655万〜892万円となる。</p>

ヴェルファイアは2.4リッター直4ターボエンジン(Z プレミア)と2.5リッター直4のハイブリッド(Z プレミア、エグゼクティブ ラウンジ)を搭載。車両本体価格は655万〜892万円となる。

<p>Zプレミアの2列目にはエグゼクティブパワーシートを採用。こちらはオットマンの伸縮機能やテーブルなどが付いていない、エグゼクティブラウンジシートよりシンプルな仕様。</p>

Zプレミアの2列目にはエグゼクティブパワーシートを採用。こちらはオットマンの伸縮機能やテーブルなどが付いていない、エグゼクティブラウンジシートよりシンプルな仕様。

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