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ヘリウムエスケープバルブ搭載のダイバーズとトゥールビヨンが競演
モダンスケルトンの複雑系で屈強な本格ダイバーズを実現
アンジェラスは1891年、スイスのル・ロックルで創業した名門時計ブランド。20世紀初頭から複雑時計とエボーシュムーブメントの製造を開始し、モノプッシュ式クロノグラフのほか、高精度にして8日間パワーリザーブを備えたムーブメントの開発を行う。それらはパネライをはじめとする他ブランドに供給されたことでも有名だ。その後、クォーツショックで一時休眠するが、2015年に本格的に活動を再開させ、トゥールビヨンやスプリットセコンドクロノグラフなどの複雑系を中心に展開。その流れを汲むモデルが「U53 トゥールビヨン」である。
再開後のアンジェラスでは、レーシングやダイバーズ仕様のトゥールビヨンなどを手がけ、かつてない本格スポーティなコンプリケーションを打ち出している。また、それらを極めてモダンなスケルトンデザインに仕上げているのも特徴だ。本作はまさにそれにあたり、表裏にサファイアクリスタルを配したケース越しに、ブリッジなどを徹底的に肉抜きした手巻きスケルトンキャリバーA-300が見渡せる。その6-7時位置にはフライングトゥールビヨンをオフセット。他にも香箱やスモールセコンドなどを微妙にずらして配置した左右非対称スタイルが際立つ。
こうしたモダンスケルトンデザインを採用しながら、300m防水の本格ダイバーズに仕上げたのが最大の魅力だ。ケースの9時位置にはヘリウムエスケープバルブを備え、プロダイバーズに欠かせない飽和潜水に対応。同じくダイバーズに必須の逆回転防止付きベゼルには、通常のアウターではなくインナータイプを取り入れ、2時位置のねじ込み式リューズで操作する。これら専用装備の充実に加え、サメのひれをイメージした力強い外観のチタンケースもダイバーズらしい。かつてこれほど屈強な本格スポーティ仕様の複雑系モデルがあっただろうか?
この機構が凄い!
【Point 1】
トゥールビヨン搭載の本格ダイバーズウォッチ本作はスケルトン文字盤を通して6-7時位置にフライングトゥールビヨンが見えるコンプリケーションモデル。その一方で300m防水を確保し、専用装備を網羅した本格ダイバーズに仕上げている。こうした複雑機構搭載のダイバーズは非常に貴重といえる。
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【Point 1】
トゥールビヨン搭載の本格ダイバーズウォッチ
本作はスケルトン文字盤を通して6-7時位置にフライングトゥールビヨンが見えるコンプリケーションモデル。その一方で300m防水を確保し、専用装備を網羅した本格ダイバーズに仕上げている。こうした複雑機構搭載のダイバーズは非常に貴重といえる。
【Point 2】
ヘリウムエスケープバルブで300m防水ケース9時位置にヘリウムガスエスケープバルブを搭載。これは「飽和潜水」の準備中に使用するヘリウムガスがケース内に充満して風防割れを起こさぬよう、定期的にガスを放出するための装備だ。通常、300m防水以上のプロダイバーズに採用されることが多い。
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【Point 2】
ヘリウムエスケープバルブで300m防水
ケース9時位置にヘリウムガスエスケープバルブを搭載。これは「飽和潜水」の準備中に使用するヘリウムガスがケース内に充満して風防割れを起こさぬよう、定期的にガスを放出するための装備だ。通常、300m防水以上のプロダイバーズに採用されることが多い。
【Point 3】
ねじ込み式のインナーベゼルリューズケースの2時位置に回転式インナーベゼルを操作するためのリューズ、4時位置に巻き上げと時刻設定を行うためのリューズを装備。どちらも防水性を高めるねじ込み式が採用され、両サイドからこれを守るリューズガードを備えた力強いデザインとなっている。
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【Point 3】
ねじ込み式のインナーベゼルリューズ
ケースの2時位置に回転式インナーベゼルを操作するためのリューズ、4時位置に巻き上げと時刻設定を行うためのリューズを装備。どちらも防水性を高めるねじ込み式が採用され、両サイドからこれを守るリューズガードを備えた力強いデザインとなっている。
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※表示価格は本書発売時(2023年9月1日現在)の税込み価格です