「ししいわハウス」が生み出す新たな美食体験に酔いしれる
「ししいわハウス」での滞在で楽しみなのがディナータイム。食事を頂くのは、坂 茂氏建築の「SSH No.2」。森の香りに包まれたオープンエアのアプローチが木造の館内へと誘う。三角形の骨組みを単位とした独特の建築構造で設計された空間は、柱が無く、開放感に満ち溢れている。そんな「SSH No.02」のメインスペースとなるのが「ザ・レストラン: SHOLA」だ。
軽井沢の新たな美食文化を楽しんでもらいたいという思いのもと、シェフを務める岡本将士氏が地元の生産者のもとを訪れて仕入れてきた旬な食材が魅力。無農薬ハーブや信州サーモン、高級地鶏の真田丸など、地元食材を伝統的なフレンチの料理法をベースに日本らしい繊細な味わいへと仕上げている。
そして、食後には「ザ・ワイン&ウイスキー・バー」スペースで、オリジナルのウイスキーを楽しみたい。原酒を樽ごと買い付けてボトリングした「ししいわハウス」オリジナルボトルの「グレンファークラス1999年」がぜひとも味わっていただきたい1本。国産ウイスキーとオリジナルウイスキーとの飲み比べができるテイスティングプランもおすすめだ。
静謐な時間が流れる空間で心身を癒やし、知的好奇心と五感を刺激する体験ができる「ししいわハウス」。都会の喧騒を離れ、目の前に用意された景色、空間、アート、美味と向き合うひと時は新たな感性を呼び覚ましてくれるに違いない。
撮影=筒井義昭