読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計──それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
ひげゼンマイの素材である自己補正合金エリンバーを発明したのは?
シャルル・エドワード・ギョーム(GUILLAUME, Charles Edouard)【1861〜1938】
スイス・フルリエ生まれ。チューリヒ工科大学に学んだ後、フランスの国際度量衡局に勤務。1897年、ひげゼンマイの素材に使用される自己補正合金を発明した。それは、温度による膨張率を軽減させた特殊合金で、この発明により時計の精度が格段に向上。1913年から、この合金は商品名「エリンバー」として製造され、ムーブメントメーカーに供給されるようになった。また、鉄、マンガン、ニッケル鋼を使ってインバー合金を発見し、これによって1920年、ノーベル物理学賞を受賞した。
※テキストは世界文化社『傑作腕時計年鑑』からの引用もっと知りたい方はこちら!
『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
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発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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