読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計──それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
数多くの発明で時計の歴史を2世紀早めた“時計の神様”は?
アブラアン-ルイ・ブレゲ(BREGUET, Abraham Louis)【1747〜1823】
1775年、フランスのパリ・シテ島に工房を開設。1780年に自動巻き機構を開発し、その後も巻き上げ式ひげゼンマイやトゥールビヨン、ゴングスプリング方式のミニッツリピーター、スプリットセコンド・クロノグラフなど、画期的な機構を次々と開発していく。さらにブレゲの発明は、ブレゲ針やブレゲ数字など、デザイン面にまで及び、 ギヨシェを初めて時計に応用した。また、多くの職人を束ねて時計を製作するシステムを確立し、王侯貴族らの顧客を獲得するなど経営的な才能も発揮した。
※テキストは世界文化社『傑作腕時計年鑑』からの引用もっと知りたい方はこちら!
『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
特別定価 :1,980円(税込み)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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