【風防】
ダイヤルやムーブメントを衝撃や水から守る
風防はダイヤルだけでなく、その下にあるムーブメントの保護も担う。水やホコリの侵入を防ぎ、衝撃からも守る重要なパーツだ。
求められる強度と気密性

時計の装着時、表面の最も外側となる風防は衝撃を受ける機会も多く、水やホコリを侵入させすい。硬く強度に優れるサファイアクリスタルは衝撃に強く、風防として理想の素材。ただし極めて強い衝撃を受けると、粉々に砕け散る。プラスチック風防は、ドーム型とすることで強度を高めている。ミネラルガラスは、表面硬化処理が施されることも多い。

防水・防塵性も求められるため多くの場合、ケースにガスケット(気密材)を取り付け、上から風防を圧入(押し込む)している。写真は、ケースと風防とが曲面で構成されるフランク ミュラーの「トノウ カーベックス」。こうした複雑な形状ではガスケットが使えないので、紫外線を当てると硬化する接着剤、UV硬化接着剤で、ケースと接合させる。

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