時計の「風防」の役割って何?【5分で学ぶ機械式時計講座】

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読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。

時計外装のしくみ[風防]

建築などでも使われる外装とは、漢字が示すように外側の装い。ムーブメントを保護し、腕にフィットさせる機能を担う。腕時計は装飾品でもあり、外装は見た目を決める重要な要素。単に機能するだけに留まらず、いかに美観を高めるかも考え、ブランド各社はデザインや仕上げに工夫を凝らす。

風防の役割

外装のしくみ

風防

風防とは元来、風による悪影響を防ぐ器具を指し、時計ではダイヤルを覆う透明なカバーがそれに当たる。ガラスとも呼ばれるが、ガラス以外の素材も使われる。


[風防の役割]

風防の一番の役割は、ダイヤルの保護である。現在、用いられる主な素材は、ミネラルガラス、プラスチック、サファイアクリスタルの3種類。ミネラルガラスは安価なため、広く使われているが、衝撃に弱く割れやすい。プラスチック風防には、強度のあるアクリルやヘサライト(強化アクリル)が多用される。割れにくいが、傷が付きやすい。サファイアクリスタルは極めて硬く、傷がつかずかつ強度にも優れる。その分、加工が難しく、素材自体も高価なため、高級時計で使われる。

人工的に再結晶化させたのがサファイアクリスタル
粉末状の酸化アルミニウムを天然サファイアと同じ結晶構造になるよう、人工的に再結晶化させたのがサファイアクリスタル。ダイヤモンドに次ぐ硬さをもつ。

2024

VOL.341

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