Beyond the Border.
シェアで着こなすU(アンダー)40mmの腕時計
【今回のシェア時計】
GRAND SEIKO(グランドセイコー)
ヘリテージコレクション SBGW291
手巻きのCal.9S64搭載で、初代44GSより一回り小さい径と厚みとを実現。最小サイズでも面と面が際立つシャープな造形美は健在である。放射状の装飾でニュアンスを付けたシルバーダイヤルを、初代から受け継ぐ。手巻き。径36.5mm。SSケース。クロコダイルストラップ。67万1000円(セイコーウオッチお客様相談室)
カッチリとしたスーツに映える渋めな44GS最小モデル
ケース径は36.5ミリと小振りで、デイト表示のないシンプルな中3針のシルバーダイヤルは、ヴィンテージ感たっぷり。シニアが身に着けると、この時計とともに年齢を重ねてきたかのようで、いかにも渋い。しかしこのモデルが発表されたのは、2022年である。さまざまに異なる傾斜の平面を組み合わせたケースのフォルムは、1967年誕生の名作44GSが規範。それを44GS史上最小サイズとし、美しさを濃密なものとした。手巻きムーブメント搭載による薄型ケースは、スーツに向く。
世代や性別を楽々と超越するレトロなシンプルウォッチ
レトロフューチャーでシンプルなモデルは、ラグスポ同様に性別や世代を問わず着けやすい。例えばアンコンジャケットを軽やかに羽織り、上品にドレスダウンした若い世代の着こなしにも、小振りな44GSは違和感がない。それはオリジナルを時代に合わせて進化させてきたから。このモデルも、ケース表面とサイドとの境にオリジナルにはなかったファセットカットを追加し、より立体的な造形美を創出している。また歪みのない鏡面で構成したケースは光に煌めき、女性が着けても華やかに。
お問い合わせ先
セイコーウオッチお客様相談室 TEL 0120-061-012
[MEN’S EX Spring 2023の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み。