時計と服
“今どき”コーディネートの7rules

心から満足できる時計に出会うためには、“何を選ぶか”と同じくらい“どう着けるか”を吟味することが肝要。そこで本特集では、時計の装い方について掘り下げてみたい。テーマは“今どき”目線。服装の多様化が進む昨今、時計の合わせ方も旧来とは随分と様変わりしている。その重要ポイントを「7 Rules」と題して解説しよう。
[rule1] ドレスウォッチこそカジュアル使いする
エレガンスを追求したドレスウォッチはキリッとタイドアップしたスーツスタイルと合わせるべし……そんな基本セオリーが昨今、変化しつつある。ファッション業界では格調高い時計をあえて気負わずカジュアル使いするのが粋!という感覚が年々浸透しているのだ。
つまりドレスウォッチは今、オン・オフともにカバーできる汎用性を獲得しているということ。スポーティ全盛の今だからこそ、その魅力を改めて見直したい。
GRAND SEIKO
グランドセイコー エレガンスコレクション SBGK007

入念な磨き込みによって美しいドーム形状に仕上げられた風防が、ラグと滑らかに一体化したラウンドケースと絶妙に調和。分針やパワーリザーブ表示針を文字盤に合わせてカーブさせるなど細部まで曲線美が宿る。
\ 合わせるならこんなコーデが◎ /

ドレスウォッチをカジュアル使いする際、最も相性がいいのがダークトーンのローゲージニット。シックな色みが時計のドレス感とマッチしつつ、ざっくりとしたボリューム感と端正な手元のコントラストによって新鮮さも醸し出せるのがミソだ。大判のカシミアマフラーなど、エレガントな巻き物をプラスするといっそう洒脱に。
LONGINES
ロンジン マスターコレクション 190周年記念モデル

ブランド190年を記念して発表された力作。サンドブラスト仕上げの文字盤に彫られたアラビア数字が、クラシックかつ引き締まった表情を見せている。
\ 合わせるならこんなコーデが◎ /

ノルディックセーターにジーンズというトラッドな服装に新鮮さをもたらすアクセントとしても、ドレスウォッチはすこぶる有効。上と同様シックなダークトーンを基調にすることで、調和のとれた印象にまとまる。
BAUME&MERCIER
ボーム&メルシエ クラシマ10597

乳白色のオパーリン文字盤に繊細なリーフ針という組み合わせに不朽のエレガンスが薫る逸品。18Kピンクゴールドとチタンをコンビ使いしたケースも個性的だ。
\ 合わせるならこんなコーデが◎ /

ゴールドケースのドレスウォッチなら、ブラウン系の服と合わせてもハマる。素朴な印象の装いを、手元の華やぎでエレガントにクラスアップできるはずだ。とりわけ、クラシックなダッフルコートなどとはベストマッチ。
IWC
アイ・ダブリュー・シー ポルトギーゼ・クロノグラフ

ブランドを象徴する名作のひとつとしてお馴染み。こちらはブルースチール針にブルーのインデックス、ストラップもブルーで統一され、爽やかな顔つきが際立っている。
\ 合わせるならこんなコーデが◎ /

もともとスーツからジーンズにまで合う時計として知られる本作ゆえ、カジュアルでの使い勝手も至極優秀。今なら写真のようなワークテイストのジャケットに合わせるのがおすすめだ。41mmのケースサイズは、ワイドシルエット化が進む昨今の服にも好バランス。
