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“駆けぬける歓び”の要素がすべて詰まっている

エンジン
220iに搭載される184ps/300Nmを発生する2リッターターボエンジン。JC08モード燃費は15.4km/Lとなる。

パワートレインは2種類ある。BMW 220i クーペは、最高出力184ps、最大トルク300Nmを発揮する2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。8速オートマティックトランスミッションを介し、後輪を駆動する。もう一方のM240i xDRIVEクーペは、BMWの魅力の一つである直6エンジンを搭載する。3リッター直6ターボエンジンは387ps/500Nmと、コンパクトなボディに十分すぎるほどの大パワーを発揮するため、駆動方式は4WD化されている。トランスミッションは、こちらも8速ATだ。

M240i xDrive
ハイパフォーマンスモデルなどの開発を行うBMW M社が手掛けたのがM240i xDrive。

ボディは剛性に有利な2ドアである上に、アルミニウム材をボンネットだけではなく、エンジンキャリアや接続部などに用いることで剛性の強化と軽量化を実現しているというだけあって、ステアリングを通して剛性感の高さが伝わってくる。約50:50の理想的な前後重量配分にこだわるBMWの伝統もきっちり受け継がれており、特にFRの220i クーペのハンドリングは俊敏かつ軽快で、気持ちのいいものだった。一方で乗り心地やスタビリティの高さでは、M240i xDRIVEクーペに軍配が上がる。試乗車はオプションの電子制御式ダンパー・アダプティブMサスペンションを備えており、その効能がはっきりと感じられる。いずれにしても、このサイズ感の後輪駆動車がいかに楽しいものなのかを再認識させられた。

2201iバックスタイル

BMWは自らこの新型2シリーズを、「1966年に登場したBMW 02シリーズの系譜を受け継ぐプレミアム・コンパクト・クーペ・モデルであり〜」と表現している。現代の要件を満たすために大きくはなっているけれども、それでもコンパクトで軽くて、直6エンジンを搭載し、後輪駆動で、前後重量配分50:50と、いわゆる“駆けぬける歓び” を具現化する要素がすべて詰まっている。iXのようなすごい電気自動車をつくる一方で、いまどきピュアな内燃エンジンのクルマ好きのためのニッチなFRコンパクトクーペを出すところに、BMWの矜持が感じられるというものだ。

写真=柳田由人、ビー・エム・ダブリュー 文=藤野太一 構成=iconic

<p>カメラ&レーダーを用いた先進安全機能も標準装備。リバース・アシストなどを備えるパーキング・アシスタントも備わっている。</p>

カメラ&レーダーを用いた先進安全機能も標準装備。リバース・アシストなどを備えるパーキング・アシスタントも備わっている。

<p>キドニーグリルには、空気の必要量に応じて開閉するフラップが備わっている。</p>

キドニーグリルには、空気の必要量に応じて開閉するフラップが備わっている。

<p>フロントにはスポーツシートを標準装備。電動フロントシートは220iではオプションとなる。</p>

フロントにはスポーツシートを標準装備。電動フロントシートは220iではオプションとなる。

<p>リアシートの広さは問題ないものの、サイズとスタイルから大人だと頭上が少し窮屈。</p>

リアシートの広さは問題ないものの、サイズとスタイルから大人だと頭上が少し窮屈。

<p>ラゲージ容量は390リッターを確保。分割可倒式のリアシートを倒せば、長尺物も収納できる。</p>

ラゲージ容量は390リッターを確保。分割可倒式のリアシートを倒せば、長尺物も収納できる。

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