懐古に見せない具体策
ビジネスで着るトラッドの今
知性・品格・誠実を象徴するトラッドスタイルは、ビジネスシーンに最も適した装いのひとつ。ひとつだけ注意したいのは、懐古なコスプレに陥らないことだ。キーアイテムを軸に、“今”を体現する具体策を解説していこう。
Key item
Blazer(ブレザー)
RALPH LAUREN PURPLE LABEL(ラルフ ローレン パープル レーベル)
ペイズリータイで’80sトラッドな格調をまとう
肩パッドによって構築美を演出したダブルブレザーは、程よくシェイプされたウエストやチェンジポケットなどにブリティッシュ・アメリカンな趣が漂う。クレリックシャツにマダー調のマットなペイズリータイを合わせれば、’80年代トラッドを思わせる格調と華やぎに満ちた装いが完成。胸ポケットにはシルクチーフをふんわりと挿し、英国ムードを高めている。靴はビスポークテイストなバタフライローファー。これも英国伝統のデザインだが、実はイタリア靴というヒネリがミソだ。28万500円(ラルフ ローレン)
OLD ENGLAND(オールド イングランド)
淡色ポロでフレンチの洒脱を表現
’80年代フレンチアイビーブームから今に至るまで、不朽の人気を誇るパリの名門・オールド イングランド。秋冬のアイコンであるダッフルコートと並んで高い人気を誇るブレザーは、やはりフレンチムードで着こなしたい。そのポイントは色使い。ネイビーやグレーではなく淡いブルーで甘さを加えつつ、白黒千鳥のパンツと黒のシングルモンク靴でクールなミニマルさも演出している。首元にはシルクの巻き物を覗かせるのも忘れずに。8万2500円(オールド イングランド 広尾店)