第一印象を上げるコーデ&ギアは?
「紳士のゴルフ」カッコいい具体策 technic#11
仕事仲間や取引先との社交の場として、また家族や友人との友好の場としてゴルフを嗜む大人メンズたちが増えている。そこで覚えておくべき、上品に見せる着こなしテクやコースで見栄えを発揮するギア、最新の施設など「紳士のカッコよさ」を演出できる具体策をご紹介。
上手いゴルファーこそ、“基本のき”を大切にしている!
「自宅で振り子ストローク練習」のコツ
練習場に行けない日も、家でコツコツ特訓したい……という真面目なゴルファーの方は多いのでは? MEN’S EX ONLINEの連載「ゴルフのお悩み解決レッスン」にも登場、昨シーズン賞金女王に輝いた稲見萌寧プロも師事するプロコーチの奥嶋誠昭さんに、「自宅でも簡単にできるパター練習法」をライター鶴原さんが教わった。
鶴原 熱心なゴルファーは、家でもパター練習をしていますよね。パターマットを持っている人もいるでしょうし、カーペットの上ならボールを転がして練習できます。けれど、ただ単にボールを転がす練習は、すぐに飽きちゃうんですよね(笑)。なにか効果的な練習方法はないでしょうか?
奥嶋 昔から“パターに型なし”などと言われていて、自分が思ったところにボールを転がせれば、構え方やフォームは何だっていいんです。けれど、いちおう推奨されている基本的なストロークの方法というのがあります。簡単にできる練習方法があるので、今回は、それをご紹介しましょう。こんなモノを使うんです。ジャジャーン!
鶴原 それは、カチャカチャしてヘッドを取り外したドライバーのシャフトですよね?
奥嶋 最近のドライバーはヘッドが脱着式になっているので、多くの人が持っていると思います。もしお持ちのドライバーがヘッド固定式だったら、家にある細くて長めの棒でもいいですよ。
鶴原 掃除道具の柄とかでも良さそうですね。ドライバーのシャフトは、どうやって使うんですか?
奥嶋 シャフトのグリップエンド側をパターのヘッドに押し当てて、シャフトをパターと一緒にグリップします。シャフトの先端側は、腹の上のみぞおちあたりに押し当てる感じになります。
鶴原 そういえば、こういう練習器具もありますよね。奥嶋 そうなんです。けれど、ドライバーのシャフトでも代用可能です。パッティングのストロークというのは、支点を作った振り子の動きです。こうやって、みぞおちに接しているシャフト先端側を支点とすれば、ヘッドを振り子のように安定して動かすストロークが身につくんですよ。
鶴原 やってみると、なんとなく違和感があります……。
奥嶋 この練習をやると、たいていの人が心地よく感じません(笑)。これが基本的なストロークの動きだと認識できれば、それだけでもオッケーだと思いますよ。少なくとも、手首を固定して肩の回転で打つ“ショルダー・ストローク”の感覚は身につくはずです。
鶴原 この状態でボールを転がしてみてもいいんですよね?
奥嶋 もちろん、打ってみてください。それともうひとつ、ヘッドを壁に沿わせる練習方法もあります。
鶴原 このままストロークするわけですね。どうなるのが正解なんでしょう?
奥嶋 振り子のストロークではヘッドは緩やかな円軌道を描きます。テイクバックではトゥ側が少し壁から離れて、フォロー側でも同じぐらいトゥ側が少し壁から離れるはず。ストローク中にヘッドが壁に擦れたり、テイクバックとフォローでの壁との隙間の差が大きかったら要注意。ヘッド軌道がズレている証拠です。
鶴原 これは分かりやすくてイイですね!
奥嶋 簡単にヘッド軌道をセルフチェックできる効果的な方法です是非試してみてください!
プロコーチ 奥嶋誠昭さん
JGTOツアープレーヤー資格を持ち、稲見萌寧、高橋彩華、木下稜介らのプロコーチを務める。横浜市内にある「ノビテックゴルフスタジオ」のヘッドコーチでもあり、最新機器を使ったレッスンをアマチュアにも展開。人気コーチとして多忙な日々を送る。YouTubeチャンネル『THE REAL SWING ~ゴルフスイングの作り方』も人気!
[MEN’S EX Spring 2022の記事を再構成]