>> この記事の先頭に戻る

サーキットで自由自在に“遊べる”スーパースポーツ

ランボルギーニ ウラカンSTO
ボディサイズは全長4547×全幅1945×全高1220mm、価格は4125万円となる。

これだけのパフォーマンスを備えているだけに、ウラカンSTOの試乗会は富士スピードウェイで行なわれた。

正直、エンジンのパワーアップや軽量化の効果は、ウラカンSTOを単独で走らせているだけではわかりにくかった。ただし、いくらレーシングコースの平滑な路面の上を走っているとはいえ、サスペンションの動きがスムーズであることは実感できた。これであれば、公道を走っても「辛くてたまらない」ということはなさそうだ。

そのいっぽうで、ステアリングインフォメーションは潤沢で、中速コーナーの100Rではタイヤが滑り始める感触をしっかりと捉えることができた。つまり、いつスライドし始めるかをビクビクと怯えることなく、自信を持って限界まで攻められる特性を備えていることになる。

ランボルギーニ ウラカンSTO
ドライビングモード(ANIMA)もSTO専用に変更、STO(一般道)/Trofeo(ドライ)/Pioggia(ウェット)の3モードが選べる。

さらにヘアピンを駆け抜けて高速コーナーの300Rに進入したが、ここでもウラカンSTOは安定しきった姿勢を守り続けた。今回、3段階に調整できるリアウィングは中央のポジションにセッティングされていたが、それでも優れたスタビリティを発揮してくれることがこれで確認できた。

とはいえ、ウラカンSTOを操っていてもっとも楽しいと感じたのは、300Rの後に控えているタイトコーナーが連続するセクション。ここではコーナーの進入でシャープなステアリングレスポンスが味わえるほか、コーナー出口に向けてアクセルペダルを少し強めに踏むと容易に後輪がスライドし始め、オーバーステアの状態を引き出すことができた。

しかも、ウラカンSTOは一般的な後輪駆動モデルとは異なり、リアタイヤが滑り始めても路面にしっかりと駆動力を伝達している状態が続くため、ドリフトしながらもクルマが確実に前進していくうえ、アクセルペダルとステアリングを連携させてコントロールすれば姿勢をすぐさま立て直すことも、ドリフト状態を長く保つこともできる。これだけ自由自在に“遊べる”スーパースポーツカーは世界中滅多にないはずだ。

ウラカンSTOはこの種のスーパースポーツカーとしては珍しくカタログモデルで、いまもオーダーを受付中というから、「公道も走れる究極のウラカンが欲しい」という方には、最寄りのランボルギーニ正規代理店を訪ねることをお勧めする。

文/大谷達也 写真/Lamborghini S.p.A. 編集/iconic

  1. 2
LINE
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
星のや
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
pagetop