大人の日常生活は、微妙なピンチの連続です。適切な言い訳を繰り出して、自分を守りつつ、周囲のストレスを最小限に抑えましょう。
今月のテーマ
友人の「タグ付けしていいよね?」を断りたい……
昨今はともかく、気軽に飲み会ができた頃に、しばしば悩みの種になったのが「タグ付け」の問題です。インスタなどのSNSにはまっているヤツは、やたらと写真を撮って「タグ付けしていいよね?」と聞いてくるのが常。しかし「今日、飲んでいることがバレると困る」という場合もあります。毅然とした態度で「いや、しないで」と断るのは、なかなか容易ではありません。タグ付けをやめてもらうには、どんな言い訳が適切か。
「残業を断ってこっちに来ちゃったから」「家族には『大事な打ち合わせ』って言ってあるから」など、正直に理由を話す手はあります。ただ、ノリノリの友人と温度差がありすぎて、多少の気まずさは避けられないでしょう。
「あっ、オレは今日は透明人間ってことで」
「ごめん、朝のテレビの占いで『タグ付けに注意』って言われちゃったから」
そんなベタな例えや露骨に嘘っぽい口実を繰り出せば、相手も何か事情があることを察して、素直にタグ付けをやめてくれそうです。
あるいは、あえて「タグ付けって何?」と質問し、説明されても理解できないフリをし続ければ、やがて面倒くさくなって「じゃあ、お前はしないでおくよ」と言ってくれるかも。
ま、どのSNSでも、あとでこっそり自分のタグを外す方法はあります。それはそれで、もし投稿者が気づいたら根に持たれるという大きなリスクが……。おとなしくタグ付けされる展開も含めて、総合的に判断して最適解を導き出しましょう。SNSってホント厄介ですね。
言い訳の極意
総合的に判断した結果、
あとでこっそり対処する
道を選ぶもまた良し──
それもまた言い訳なり
[MEN’S EX Autumn 2021の記事を再構成]