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鶴原　試打のヘッドスピードが速すぎます。ヘッドスピード40m/s以下のゴルファー向けのアイアンなんですよ。

奥嶋　軽量カーボンシャフトが装着されているので、振り過ぎちゃいました。でも、ヘッドスピードをドライバー換算で40m/sに落としても高弾道を打ちやすく、155ヤードぐらいは飛ばせますね。

鶴原　前回試打した「TB-5 フォージド」は軟鉄鍛造のヘッドだったので、それと比べると打感には少し弾きがあります。

奥嶋　弾くけれど、イヤや打感ではないですよ。許容できるレベルです。長所だと思ったのは、大型ヘッドでやさしく打てるのに、ソールの抜けがいいところ。しっかりとヘッドをボールに打ち込んでいけます。逆に気になったのは、グリップが細いところ。非力な人や手の小さい人には握りやすいかもしれないけれど、僕には細すぎました。

鶴原　標準カーボンシャフトには重量が異なる3種類が用意されていて、ゴルファーのヘッドスピードによって選べるようになっています。ヘッドスピード40m/s以下をターゲットに設計したヘッドですが、30m/sの人もいれば、35m/sの人もいるわけです。それぞれの人たちに合うような重さのシャフトが用意されています。

奥嶋　 シャフト選びは、めちゃめちゃ大事！ そういうところも配慮されているのはポイント高いです。今回試打したのは中間の重量帯にあたる55gのシャフトでしたが、想定ヘッドスピードで振るとちょうどいい軟らかさとしなり感でした。

鶴原　 スイングウェイト（バランス）が軽めに設定されているのもポイントだと思います。そのおかげで、スピードを落とさずにフィニッシュまで軽快にヘッドを振り抜けます。

奥嶋　かゆいところに手が届いているアイアンです。よく考えて作られているし、実際にアマチュアには使いやすい性能。100切りを目指すゴルファーにも最適だと思います！

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文／鶴原弘高