すなわち、メイクは自分の顔をマネジメントすること
とはいえ、その習ったことをここで微に入り細に入り紹介しても、読者諸賢の役にはあまり立たないだろう。顔はみな違うし、理想とするゴールも異なる。そこでここでは、このレッスンを受けるのにふさわしい心構えを紹介したいと思う。
◆レッスンに臨む前にすること
・レッスン前から自分の顔をよく観察する
・その中で問題点を見つけ出す
・今後どうなりたいのか?という理想像を描く
◆レッスン中には
・恥ずかしがらない
・知ったかぶりをしない
・ささいなことでも質問する
◆レッスン後は
・必ず復習をすること
・習慣化して、体に覚え込ませる
これは「まるで、ビジネスではないか」と思った御仁、あなたは正しい。見た目を、印象をマネジメントすると考えるとメイクは決して奇抜な方法ではないのだ。メイクをするメリットとしては2つあり、まず速攻でアラを隠してくれる。次に理想の顔に近くなれるということだ。アラを隠すとは現状の問題を分析し、対処すること。そして理想の顔になるというのは、プロジェクトのゴールを見定めて努力し、到達するということ。そう、メイクはマネジメントなのだ。忘れないように習ったメイクのポイントを記したシートをくれるので、それを持って必ず復習して身に付けるべし。
そうそう、ハマッた男性が陥りやすいメイクのデメリットと言えば、慣れていないことによるやり過ぎ。グリグリと塗ってしまうとよくない。例えば靴磨きの時に靴墨をたっぷり塗らないことは基本だし、DIYをやる方ならペンキ塗りで刷毛やローラーにペンキを含ませたら数度しごいてから塗るというのはご存じだろう。ファンデーションだって、同じだ。エグゼクティブが四十の手習いをメンズメイクにするというのは、なんとイマドキだろうか。