高い防水性能や堅牢性によりアウトドアやスポーツでの活躍はもちろん、ファッションアイテムとしても人気のダイバーズウォッチ。そんなダイバーズのバイヤーズガイド『超本格ダイバーズウォッチ大全』が発売に。ここでは、その中身をピックアップしてご紹介。
【注目のダイバーズウォッチ】
エンジニア ハイドロカーボン サブマリン ウォーフェア ブラックMOP
BALL WATCH(ボール ウォッチ)
シンプルダイバーズなのにダイヤルに黒蝶貝を使った艶あり日本限定!
1891年にオハイオ州キプトンで列車同士が正面衝突し、死傷者多数を生む大惨事が発生した。のちに“キプトンの悲劇”と呼ばれるこの事故において、鉄道会社が調査を依頼した人物こそ、ボール ウォッチの創業者W.C.ボールだった。彼は事故の原因が「鉄道員のずさんな時間管理」と「時計の精度」にあることを突きとめ、新たな鉄道時計の規格を考案。ムーブメントのサイズ、使用する石数、アンクル脱進機の採用、5姿勢差で調整されていること、1週間の誤差が30秒以内であること、リューズが12時位置にあること、シンプルなアラビア数字と重い針の装備など、時計の内部から外装までを詳細に規定した。これにより鉄道時計の精度や仕様は飛躍的に向上し、20世紀前半に米国製品が世界の時計業界をリードする礎を築いたのである。
この創業者の時計作りの哲学は、現在のブランドにも受け継がれている。「エンジニア ハイドロカーボン サブマリン ウォーフェア ブラックMOP」は、セラミック製の逆回転防止ベゼルを備えた300m防水の本格ダイバーズ。ムーブメントに直結するリューズを衝撃から守り7500Gsの耐衝撃性に貢献する「セーフティロック・システム」に加え、ミューメタル製のインナーケースを内蔵することで外部からの磁気を遮断し、8万A/mの強力な耐磁性能を実現している。
また、文字盤上に配備されるのが独自の夜光システム「マイクロ・ガスライト」だ。インデックスや針に埋め込まれた自発光カプセルが24時間輝き続け、通常の70倍という圧倒的な発光力で夜間の視認性を確保する。さらに、世界最高峰の精度基準をクリアしたCOSC公認クロノメーターであることも見逃せない。
今回「サブマリン ウォーフェア」では初めて、黒蝶貝から作られる貴重なブラックマザーオブパール文字盤を取り入れた。抜群の高性能ながら、エレガントな個性も楽しめる仕上がりとなっている。
画期的な夜光システム自発光マイクロ・ガスライト
文字盤と針に計15個の「マイクロ・ガスライト」を装備。通常の夜光の約70倍の輝度を誇り、自発光のため昼夜を問わず、10年以上にわたって光り続ける。場所ごとに発光色が変えられるので判読性にも優れる。