TVフォールドに飽きたら?
TVのアレンジ技を試してみよう
基本のTVからステップアップしようとして、奇抜な挿し方を研究する必要はなし。TVのなかにも様々なアレンジ技が存在し、これを覚えると表現力がグッと幅広くなる。ここでは、本誌スタイリストも頻繁に活用する、3つのTVアレンジテクニックをご紹介しよう。
Arrange(1) TVZフォールド
STEP1 途中まではTVと同じ
TVフォールドと同様、まずは4つ折りに畳む。このとき、チーフの端が重なっている側を左に、畳んで“袋”になっている側を右にしておくとよい。
STEP2 折り目をずらして畳む
ここからが重要。胸ポケの幅に合わせてさらに畳むのは普通のTVと同じだが、真ん中で折らず、やや左にずらして袋側を飛び出させるように畳む。
STEP3 もう一度右へ折り返す
左に飛び出た部分を折り返し、Z字の形に畳む。畳んだとき、胸ポケットの幅にちょうどよく収まるくらいに折り幅を調節しよう。きっちり畳まずラフな感じでOK。
STEP4 崩さないよう胸ポケへ
胸ポケットの深さに合わせて下側を折り込んだら、Z字を崩さないように挿す。仕上げに指で微調整すれば完成。ふんわりとした仕上がりを意識しよう。
完成!
上から見てZ字型のカーブを描いているのが“TVZフォールド”という名前の由来。リネンチーフに最適な挿し方で、TVと同様の品行方正さをキープしつつ、表情豊かな胸元に。
Arrange(2) S字挿し
S字に三つ折り
上記TVZフォールドのプロセス、STEP2、STEP3も参照。上では袋側を左へ折っているが、ここでは端側を右へ折り、さらに左へ折り返してS字を作る。この状態で挿すのがS字挿しだ。TVZと似ているが、畳んだ袋の部分が前に出るためより遊びが効く。
Arrange(3) リバースS
S字挿しを裏表逆に
S字挿しの形に折り畳んだら、裏表をひっくり返してポケットに挿す。これが“リバースS”だ。S字にカーブしているのは左と同様だが、こちらはチーフの端が内側、袋の部分が外側に向いているのが特徴。S字挿しよりさらに崩した表情だ。
プリントチーフはどう挿す?
クラッシュトパフが定番
ここまではリネンチーフ向きの挿し方をご紹介したが、シルクなどプリントものはクラッシュトパフで挿すのが定番。手順は左のとおりシンプルだが、無造作に美しく決めるのが意外と難しい。経験がモノを言うので、とにかく実践あれ。
STEP1 両端をつまんで
STEP2 二つに折り
STEP3 “袋”側をさらに折る
完成!
[MEN’S EX Summer 2021の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
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