左手首を思い切って手のひら側に折ってみよう!
このシャフトクロスを直す方法は、意外と単純です。トップで左手首が甲側に折れないように、むしろ手のひら側に折るようにします。すると、レイドオフと呼ばれるトップが簡単に作れるようになります。意識的には極端に手のひら側に折ってみてください。実際のスイングでは、手の甲が平らになる程度で収まるはずです。

▼レイドオフのトップ

▼レイドオフのダウンスイング

レイドオフのトップを作れるようになると、ヘッドがインサイドの低い位置から降りてきやすくなります。これによってクラブの通り道が安定するようになり、ショットの正確性が上がるわけです。
高橋彩華プロがシャフトクロスしていたときは、引っ掛け気味のドローを持ち球にしていました。左手首の使い方を修正し、スイングがレイドオフになった以降は球筋がプッシュドローに変わっています。本人もこのスイング修正によって、以前よりもクラブを降ろしやすくなったと言っていますね。
注意点としては、左手首を手のひら側に折ると手首が痛くなってしまう人がいること。いきなり大振りせず、くれぐれもケガをしないよう慎重に取り組みましょう。
また、腕力のある男性が自分でボールを叩きに行くと、強い引っ掛けフックが出る場合があります。左手首を手のひら側に折りつつ、カラダの回転だけでボールを打つように心掛けてください。
レイドオフのダウンスイングを連続写真でチェック!
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「ゴルフのお悩み解決レッスン」
奥嶋誠昭/おくしま・ともあき
JGTOツアープレーヤー資格を持ち、プロコーチとしても活躍中。横浜市内にある「ノビテック・ゴルフスタジオ」でヘッドコーチを務め、3Dモーションキャプチャー計測器GEARSなどの最新機器を使ったレッスンをアマチュアにも展開中。2020年3月からYouTubeチャンネル『THE REAL SWING〜ゴルフスイングの作り方〜』をスタート!
https://www.youtube.com/channel/UCkGt2yg_4jIjOtgsYa7KoFA
文/鶴原弘高