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鶴原　僕は、以前にこの2モデルを試打したことがあります。思ったよりもハードな印象でした。奥嶋プロは、いかがですか？

奥嶋　ヘッド内部のスピードフォームのおかげで、打感がとてもいい！ オフセンターヒットに強いのも長所です。とはいえ、ツルハラさんが言うとおり、やさしいクラブじゃない。見た目はアイアン形状だけど、思ったよりもヘッドがターンしません。打ち出し角度もそれほど高くならず、球が右に滑りやすい。まっすぐ打っている感触でもフェード弾道になりました。

鶴原　僕が打つと、「SIM UDI」は右方向に強く飛んでいくスライダーボールにしかなりませんでした。端的に言うと、球が上がらないし、つかまりません。松山選手のようにヘッドスピードが速く、アイアンのようにラインを出して打ちたいプレーヤーには、このヘッド性能がちょうどいいんでしょうね。

奥嶋　ヘッドスピードが50m/s以上の男子プロなら、「SIM UDI」はコースで戦力になってくれそうですね。アイアンらしいスピン量が確保される性能も特長で、パワーがあれば方向性を重視しながら200ヤード以上先のグリーンに止まる球が打てます。ただし、一般的なヘッドスピードのアマチュアゴルファーだと、この性能はしんどいでしょうね。

鶴原　ソール幅が広い「SIM DHY」でも、球がつかまりすぎない性能は「SIM UDI」と同じでした。フックのミスが多くて困っている人なら、そんなにヘッドスピードが速くないアマチュアでも「SIM DHY」なら選択肢に入るかも知れません。あと、左に曲げたくない人が狭いホールのティショット用として「SIM UDI」を使うのは良さそうです。

奥嶋　松山選手の活躍を見て、同じクラブを使ってみたいというゴルファーは多いと思います。そういう人は、まずドライバーの「ZX5」を試してみてほしいです。このユーティリティよりはアベレージゴルファーに扱いやすいと思いますよ。

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