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日本市場にはこのグレードがオススメ

テスラの専用充電ステーション
テスラの専用充電ステーションなら、30分で約270km走行分が充電可能となる。

日本導入後、短時間とはいえ、全グレードに乗る機会に恵まれたが、やはり価格改定も含めて前述したスタンダードレンジプラスか、ロングレンジのどちらかが選択肢となってくる。

現在における充電インフラに関してはまだまだ不足という印象は拭えない。今後さらにEVの種類が増えてくることは誰にでも予想できるが、その際の充電設備、特に急速充電器を設置する施設における「充電渋滞」は深刻な問題と言える。

モデル3を含めたテスラ車には「スーパーチャージャー」と呼ばれる日本の急速充電規格である「CHAdeMO(チャデモ)」もより、はるかに高出力で充電できるシステムが用意されている。ただこの設置数もまだまだ少ないのが現実だ。

となれば充電の手間を減らしたい、と考えるのが当たり前。であれば、オススメはロングレンジということになる。

BEVに限ったことでは無い、という声もあるだろうが、やはりヒーターの使用やテスラの持つパフィーマンスを堪能すると満充電状態からでもバッテリーの消費は顕著である。

モデル3も同様でスタンダードレンジプラスに乗った際も、乗り方で一気に航続距離が減ったことに正直ビビった記憶が新しい。

専用変換アダブター
充電口の形状がテスラ独自のため、CHAdeMOでの充電時にはこちらの専用変換アダブターを使用する。

マンションなどの集合住宅でモデル3を所有したいと考えた際、やはり自宅周辺に急速充電施設があるかどうかを事前に調べておく必要があるだろう。ちなみにCHAdeMOをテスラで使う場合、専用の変換アダブターが必要になるが、スーパーチャージャーのような速度では充電できないことは覚えておきたい。

オススメするロングレンジはグレード名の通り、満充電すれば一定距離であればドライブの往復も可能にするし、何よりも前後2モーターによる直線時の“鋭すぎる”加速だけでなく、コーナリング時も前後のモーターが協調してトラクションを生み出すことでボディサイズからは想像できないキレの良さを味わうことができる。サスペンションの煮詰めなどはまだ余地はあると思いながら「BEVの世界はこういうものなのだ」という世界を堪能できるクルマ、いや新種のモビリティは大きな魅力である。

今回は多くは触れなかったがモデル3には通信モジュールが搭載されている。これにより、クルマのシステムなどのアップデートを自動的に行うOTA(Over The Air)にも対応する。特に凄いのは将来を見越して事前に車両側にセンサー類などを搭載済みである点。つまりいくらソフトをOTAでアップデートしてもハード側が付いてこなければ意味がない、ということに陥らないのである。

テスラ モデル3
360度周辺をフォローするフェーシングカメラと前方160mを捉えるレーダー、超音波センサーなど、オートパイロット機能や将来の自動運転に対応するハードウェアを標準装備しているという。

また注目の自動運転に関してはまだまだの印象も受けるが、ADAS(先進運転支援システム)の領域ではアップデートの恩恵は受けており、今後も期待できる点も大きな魅力と言えるだろう。

「欧州メーカーの高級車もいいけど、意外と周りに多く乗っているんだよね」と個性を主張したい層はいつの時代でも存在する。単なるイノベーター層もいいが、改革や変化を求めるビジネスエリートにこそ体験してほしい1台なのである。

文=高山正寛 写真=茂呂幸正 編集=iconic

<p>パフォーマンスには12の電動調節機能をもつレザーシートを装着。バッテリーを床下に配置しているため、室内を広くできるのもメリット。</p>

パフォーマンスには12の電動調節機能をもつレザーシートを装着。バッテリーを床下に配置しているため、室内を広くできるのもメリット。

<p>後席もフラットなフロアで広く快適に。室内は広い面積のガラスルーフで明るく開放的。</p>

後席もフラットなフロアで広く快適に。室内は広い面積のガラスルーフで明るく開放的。

<p>ラゲージも広く、容量は425リッターとなる。後席が分割可倒式となっているため、長尺物にも対応できる。</p>

ラゲージも広く、容量は425リッターとなる。後席が分割可倒式となっているため、長尺物にも対応できる。

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