求められるITリテラシー
何回かモデル3には試乗する機会があったのだが、グレードの違いはモーター数やバッテリー性能、そして航続距離などで、他のクルマに比べるとその差は意外と少ない。
特にモデルSの時から話題を集めていた大画面ディスプレイに関しては15インチとモデルSの17インチよりは若干サイズダウンしているが、それでもドアを開けた際に目に飛び込んでくるインパクトとしては大きい。
何よりもモデル3の場合は物理的に押す(ハード)スイッチ類がほとんど無い。インパネに大型のディスプレイがシンプルに置かれている程度。家具のようにも見えるし、整理されたデスク周りのコンピュータにも見える。実際、その操作自体はこのディスプレイにタッチし画面を切り替えて操作を行うことになる。
ゆえに最初は戸惑うこともあるが、慣れてくると快適である。ただし、スマホやタブレットに使い慣れた世代であれば、このスイッチの配置や階層ということに理解を示せるが、この手の操作が苦手の人には一気にハードルが上がることになる。
要はパッと見てどの機能があるのか、がわかる従来のクルマとは異なり、操作自体にも一定のITリテラシーが求められることになる。
後述するがテスラは「進化するモビリティ」である。ユーザーはそれにも対応できるスキルが求められるわけだが、見方を変えれば、PCやスマホのようにスマートに使いこなせたら気持ちがいい。もし助手席に意中の異性が座っていたら尊敬されるかもしれない(笑)。
そんなためにクルマを買うわけではないにせよ、モデル3のシンプルな佇まいの裏に隠された最新鋭のIT技術は使いこなしたくなるデジタルデバイスの一種とも言えるのである。






