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ディーゼルっぽさはなく、拍子抜けするほどスムーズ

アルピナ「XD3」
2021年モデルからはBMWのマイルドハイブリッドテクノロジーを採用したモデルに。ビ・ターボ・チャージング・システムと名づけられ、3リッターディーゼルターボは最高出力355ps/最大トルク730Nmとされた。

今回の試乗車だった「アルピナ XD3」は、日本に初めて導入されたアルピナ製SUVだ。BMWでいうところの「X3 M40d」をベースとしたモデルで、3リッター直6ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は333ps、最大トルクは700Nmを発揮する。

インテリアはブルーのメーターに、アルピナ定番のエルムウッドのトリムがアクセントとして配されている。実は握り心地にこだわりステアリングの太さ、ステッチに至るまで、BMWとは差別化されている。

アルピナ「XD3」
トレードマークでもある、20スポーク・デザインのアルピナクラシックホイールを装着する。

足元は22インチサイズの20スポーク“アルピナクラシックホイール”に、タイヤはピレリ製P-ZEROを組み合わせており、これは相当ハードな乗り心地と身構えていたのだけれど、拍子抜けするほどスムースで驚いた。さすがに荒れた路面ではコツコツと突き上げを感じる場面もあるが、この見た目でこれなら文句も言えない。

エンジンもいわゆるディーゼルっぽさはない。そして1750回転から最大トルクを発揮するので、アクセルペダルに力をこめれば、体がシートに押し付けられるようにグイグイと加速していく。

ちなみにベースとなった「X3 M40d」の車両価格(マイナーチェンジ前)は878万円、一方のこのアルピナXD3は1115万円。性能はもとより、希少性、リセールバリューのよさなどいろいろなことを勘案すれば、決して高すぎることはないと思う。今春以降に国内に導入される最新仕様はベースモデルのBMWのアップデイトに合わせてマイルドハイブリッドの組み合わせになるという。

次回は、アルピナの本領発揮といえるD5Sについて取り上げる。

文/藤野太一 写真/デレック槇島、ニコルオートモビルズ 編集/iconic

<p>上質な素材を用い、スポーティというよりシックな印象に仕立てられたインテリア。</p>

上質な素材を用い、スポーティというよりシックな印象に仕立てられたインテリア。

<p>デジタルメーターパネルも独自のデザイン。ブルーのパネルにレッドの指針、見やすい数字を組み合わせたクラシックな仕立てとなる。</p>

デジタルメーターパネルも独自のデザイン。ブルーのパネルにレッドの指針、見やすい数字を組み合わせたクラシックな仕立てとなる。

<p>フロントシート。SUVならではの視点の高さも魅力。</p>

フロントシート。SUVならではの視点の高さも魅力。

<p>333ps/700Nmの3リッターディーゼルターボエンジンに、ZF製8速ATの組み合わせ。0-100km/h加速は4.9秒、巡航最高速度は254km/hとされた。</p>

333ps/700Nmの3リッターディーゼルターボエンジンに、ZF製8速ATの組み合わせ。0-100km/h加速は4.9秒、巡航最高速度は254km/hとされた。

<p>BMWの4WDシステム(xDrive)をアルピナ独自のトルク配分にチューンとしている。アルピナ・スポーツ・サスペンションと電子制御式ショックアブソーバー、リアのアクティブLSDにより、乗り心地とハンドリングを両立されているという。</p>

BMWの4WDシステム(xDrive)をアルピナ独自のトルク配分にチューンとしている。アルピナ・スポーツ・サスペンションと電子制御式ショックアブソーバー、リアのアクティブLSDにより、乗り心地とハンドリングを両立されているという。

<p>センターコンソールには製造番号を刻印した、アルピナ・プロダクション・プレートが備わる。</p>

センターコンソールには製造番号を刻印した、アルピナ・プロダクション・プレートが備わる。

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