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「本番を迎える、 そういう心のスイッチが、 このスーツで入りました」

「コンサートの開催時間や、会がカジュアルか正統かによってタキシードや燕尾服の縛りがあるが、ソリストの場合は自由。各々が自分のスタイルに合った装いです。現代音楽をやっている友人は装いも独創的。僕の場合はまだ、自分に合うスタイルを見出せていません。ヴァイオリンのことで一杯で、そこに考えが至っていないんです」

そうは言いつつ、ステージで履く靴は高校卒業後に渡ったフランスのブランド、ベルルッティだ。

「立って演奏する場合、意外に足元を見られるので。見栄えという点では、このスーツの光沢感ある生地は理想的です。きっちりとしていながら、演奏時のストレスもありません。本当に仕立ての良いスーツというのは、こういうものを指すのでしょうね」

「本番を迎える、 そういう心のスイッチが、 このスーツで入りました」

クラシックに対する固定概念を覆し、若い世代にも聞いてもらえるよう試行錯誤する成田さん。

「自分のことを表現者だとは思っていません。既にある物をどう自分なりに解釈するか。そこに装いがどう影響するのかは、僕もこれからじっくり考えていきたいです」

そう語りつつ、成田さんは撮影中に5曲も演奏してくれた。

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