綿谷さんが考える、時代にフィットする新しい車とは

bool(false)
Facebook
Twitter
友だち追加

ただ流行を追いかけるだけでなく、1年を通して季節の旬なアイテムや行事の楽しみ方を知っている。そんな男性こそ真に成熟した、紳士といえるだろう。粋な趣味人を目指すため、四季で味わいたいモノ・コトを題に取り挙げた、お洒落の歳時記を画伯が紹介する。

時代にフィットする新しい車とは

今月のお題 これからのスポーツカーライフ

編集H 今回のテーマはドライブですか。いいですね。この時期、週末の過ごし方として人がたくさん集まるところは行きにくいから、クルマでドライブを楽しむ。画伯ならさしずめ、趣味性の高いクラシックカーの方向性ですかね。あ~、今から楽しみ!

綿谷画伯(以下画伯) あのさ、期待してくれるのは嬉しいけど、勝手に話の流れを決めないでくれる(苦笑)? ましてやクラシックカーだなんて。

編集H だって、英国趣味にのめり込んで狩猟をやってたころ、モーガンを買うって騒いでた話を耳にしましたよ。

画伯 あ、散々試乗した挙句、契約寸前のところでカミさんの猛反対にあって挫折したアレね。ま、安全性が売りのボルボを下取りに出して木製シャーシのモーガンを買おうとしたから、助手席しか乗らないカミさんは反対するわな。

編集H そりゃボクでも反対します(笑)。では今乗るとしたら、装備が充実したラグジュアリーカーですか?

コンサバお洒落歳時記イラスト

時代にフィット!?軽自動車スポーツカー

画伯 それがそうでもないんだ。今もボルボのワゴンに乗ってるんだけど、子どもたちは独立し、家族でロングドライブに出かけることもなくなり、今じゃクルマに乗るのはカミさんの送迎くらい。そう考えると、今のうちの生活スタイルに大きいクルマは必要ないんだ。

ましてやこれから2、3年先まで経済が落ち込むといわれてる今、能天気にクラシックカーだと騒いだらまたカミさんに怒られちゃうよ。ボクもいろいろ気を遣っているワケ。そこで今注目してるのが、「軽自動車のスポーツカー」!

編集H やっぱスポーツカーなんだ。また奥様に怒られるような気がしますけど……。

画伯 何を言ってんだよ。家族を乗せることや経済性を考慮しての選択だよ。現行のコペンやS660なら性能はもちろんのこと故障の心配も無用。安心してファントゥドライブを楽しめる。熟年ドライバーがさりげなく軽自動車スポーツカーを乗り回すなんて、ちょっとカッコよくない?

秋ならスエットシャツにホワイトデニムかコットンパンツ。その上にショールカラーのカーディガンを羽織るんだ。足元はデザートブーツをね。これ、スティーブ・マックイーンが愛車のジャガーXKSSに乗ってたときの格好だけど(笑)、気分はマックイーンですよ。

編集H ヤバい……。マックイーンの名前を出されると急にカッコよく思えてきた。

画伯 だろ? でも軽自動車スポーツカーの中でも1番気になるのがホンダビート(’91年~’96年)。故・本田宗一郎が最後に世に送り出した本気のミッドシップスポーツカー! 軽自動車としては初めての四輪ディスクブレーキだけど、パワステは装備されていない。泣けるではないか。

編集H それ、めちゃクラシックカーじゃないっスか!?

画伯 中古市場の平均価格は60万ほどだけど、ビート専門店のエンジンをオーバーホールした100万円台後半のヤツなら24ヶ月、4万km保障が付くから安心して乗れると思うよ。

編集H 懲りない人だなぁ。また奥様に怒られたほうがいいですよ。

絵と文・綿谷 寛

クルマは1台を長く乗るタイプ。これまで37年間でフォードレーザー(中味はマツダファミリア)→ボルボ240→ボルボV60と3台乗り継いできた。家族のアッシーくんとして送迎してきた自分へのご褒美として最後にスポーツカーでひと花咲かせたい今日この頃。



[MEN’S EX2020年10月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)

2024

VOL.341

Spring

  1. 1
LINE
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
星のや
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
pagetop