「秋冬スーツの胸元」今季のイチオシ5選をビームス中村さんが解説!

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「MR_BEAMS」の新企画「365日のVゾーン」がスタート!
あえて今、ビームスがタイドアップの着こなしに注力する理由

出来上がった「365日のVゾーン」のコーディネート実例をセレクトする中村さん。

ビームスがこの秋、スタートさせたウェブマガジン「MR_BEAMS」 にて、待望の胸元コーディネート企画「365日のVゾーン」がスタートした。

これはビームスが考える、今、旬なスーツやジャケットの胸元コーディネートを毎日公開していくというもの。

Withコロナ時代において在宅ワークが活性化した2020年、仕事着としてのスーツやジャケットの捉え方は大きく変わってきたが、そんな中でもMR_BEAMSは、きっちりとドレスマインドのタイドアップのVゾーンを提唱する。その心を、クリエイティブディレクターの中村達也さんに聞いてみた。

「基本なくして応用なし」。——タイドアップのスーツスタイルが出来てこそ、カジュアルのスーツスタイルも上手く着こなせるもの。

「クールビズの影響でスーツを着なくていい人たちが増えていますが、今もビジネスシーンでスーツを着なくてはいけない人たちが多いのも事実です。コロナ禍の影響でテレワークなど仕事の環境も変化し、スーツどころかオフィスウェアさえ必要がない、という人もある程度増えていくことは予想できます。それでもビジネスウェアとしてのスーツの市場は、縮小したとしても、なくなる事はないと思います。

そもそもスーツ=ビジネスウェアという考えが日本的で、そういう考え方も変えなければいけない時期に来ているのではないでしょうか。今後はビジネスウェアとしてだけでなく、嗜好的な意味でスーツを着る人も増えていくでしょう。タイドアップは男性のドレスアップの基本です。カジュアルなスーツが多く出てきている今だからこそ、基本のドレスアップしたスーツスタイルを見直す時期ではないかと思います。

基本無くして応用無し、つまりタイドアップしたスーツスタイルがきちっとできる人は、カジュアルなスーツもうまく着こなすことができるというのが私の持論です。それらをふまえた上で、今季ノータイでスーツを着るなら、上質なクルーネックやタートルネックを合わせるのがいいでしょう。

ただし、なんでもそれらを合わせればいいということではなく、合わせるスーツは素材感や色柄に注意し、ビジネススーツでただドレスダウンしましたという風にならないようにしなければなりません。ツイード系のジャケットはデニムやシャンブレーのワークシャツやウェスタンシャツをあわせるのが‘80年代風で今また新鮮です」

2024

VOL.341

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