「スーツには着る人の内面を変える力がある」――方志さん
森岡さん ネットショッピングが当たり前になってきた昨今ですが、そんな変革期を迎える物流に関わるご職業ですね。
方志さん はい。我々はITを用い、よりスムーズな物流を構築するお手伝いを行っています。
森岡さん 今日は、そんな物流×ITの現場でお仕事をなさる方志さんの「ビジネス服」についてお話しさせていただきます。こういった内容のインタビューは、あまりないですよね?(笑)
方志さん そうですね(笑)。でもビジネス服は、仕事時間中に着ますから、ビジネス服も仕事の一つだと考えます。
森岡さん その通りです。どういう心構えで仕事に臨んでいるか、それを表すツールの一つですから。方志さんは普段、どういったスタイルでお仕事を?
方志さん 実は、このコロナ対応の前後で変わりました。以前は、社内勤務はジャケパンスタイルで、社外の方と会うときはスーツが多かったです。メーカーや老舗の商社、官公庁系、金融機関など、いわゆる堅い系統の取引先も多くあり、タイドアップすることも頻繁にありました。ネクタイやカフリンクスは好きで結構持っています。
森岡さん スーツお好きなんですね!
方志さん はい。やはり気持ちが変わります。
森岡さん 現在はどうですか?
方志さん カジュアルが増えました。取引先のリモートワーク推進もあり、社外の方に会う際にもジャケパンでノータイのことも。内勤の際は、ジャケットに、Tシャツやスニーカーのことも。
森岡さん 今回は、クールビズ期真っ只中ですが、タイドアップのスーツスタイルをご提案します。普段はカジュアルでもよいですが、商談や登壇などここぞで「決める」ときにはぜひ夏のタイドアップを選択肢に入れて欲しい。そこでは涼やかさと清潔感とが重要になります。今回のポイントはずばりネクタイ。柔らかなペールトーンのピンクに白のストライプが入っていること。白により、一層マイルドで爽やかになります。そして淡い色と好相性の淡いブルーのシャツでさらに涼やかさが倍増。タイドアップでも見た目に暑苦しさはないでしょう?
方志さん はい。気持ち的にも清々しい気分になりますね。あと、私は体も大きくていかつく見られることが多く、威圧感を与えない服装を心掛けていましたので、その意味でも効果がありそう。
森岡さん 白が効いた淡色タイ使い、ぜひ活用してください。きちんと装うスーツは、発言する際に同じ言葉でも重みが違ってきますから、何かをしっかり伝えたいときの後押しに。働くシーンが多様になれば、ビジネス服の選択肢は広がります。その「一番決めたいとき」に武器になるスーツは、カジュアル化が進んでもなくならないでしょう。
方志さん 昔、父親が会社員で、初めは既製のスーツを着ていたのが、昇格してスーツを仕立てるのを見ていました。自分がそのとききちんと見えるスーツを持つことが大事だなと。年を重ねたら、年相応の品格を纏えるようになりたいと、今回あらためて思いました!