こっそりヒント1
上襟と下襟が接する縫い線のこと。立ち襟の頃の名残。少し前までは、イタリアスーツは高め（ハイゴージ）が主流でしたが、昨今は、低め（ローゴージ）のものが主流。
こっそりヒント2
雨降り袖とも。袖の縫い代を袖側に倒し、ハンガーに掛けたときにギャザーがうっすらと出る高度な製法のこと。
こっそりヒント3
上着の下襟のこと。一般的なノッチトラペルやピークトラペルなど、形状によりさまざまな種類があります。
こっそりヒント4
上着の裏ポケットの周りを表地が囲んでいる仕様。お台場（砲台）の形に似ていることから命名されました。
こっそりヒント5
袖口に切り込みがあり、袖ボタンが開閉できる（本開き）ような袖口。ハンドメイドのスーツに見られる代表的なディテール。
<解説>
スーツのディテール用語
覚えておいて損はありません
以上、いかがでしたでしょうか？ 以上５つのディテールは、実際にスーツを購入する際に、かなり役立つディテールポイントです。そのポイントを一つ一つ見分けることで、そのスーツが持つ雰囲気や立ち位置などが見えてきます。
例えば、Q２のマニカカミーチャは、ナポリの工房で作られるスーツでよく見られるディテール。見る人が見れば、すぐに見極めることができます。このように、それぞれスーツには、ポイントごとにスーツの特徴が表れているので、次回のオーダーにどのような仕様にしたいか、今のうちに考えておこう。
『オトナの本格スーツ検定』（世界文化社刊）を再構成
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