旬なカラーリングは見栄え演出にも有効
トレンドのモノトーンは、抑制された色使いからストイックな印象を演出するのに適している。その効果は、ノータイにおいても有用だ。一方で、色を使わない潔さはクールにも見える。面積の大きいジャケットとシャツを明色にするのが、全身のバランスを重く見せないコツ。
渋色でまとめれば遊びのある柄も端正に
ヴィンテージな色合いが魅力的な、ヴィターレ バルベリス カノニコ社のウール×リネンジャケット。オフ白パンツとの落ち着いた配色は、胸元の抜け感に適度な貫禄をプラス。ノータイによって生じてしまう物足りなさを、シャツのマルチストライプが上品にカバーしてくれる。
王道のダブルJKはさらなる引き算を意識
副資材を省いた仕立てと4つボタンで軽さを求めた紺ブレも、Vゾーンがタイトになるダブルなら威厳は保たれる。とはいえ、仰々しい雰囲気に寄り過ぎないようカジュアルなカラーストライプシャツやコットンチノを合わせ、あくまでクールビズらしく肩の力の抜けた雰囲気に。
古典的に見せつつ素材感で涼を求める
英国柄でクラシック感を漂わせつつも、ダークカラーで揃えることで、ノータイで陥りがちな軽薄さを払拭。パンツがベルトレスでクラシックな一方、ジャケットはコットン×リネン×ナイロンと素材感で軽さをアピール。さらに、ニットポロでスポーティな軽さも表現した。
暗色によるメリハリで爽やかさを控え目に
シャツ並みに軽い生地と仕立て、そしてサックスブルーのストライプが、実に爽快。スポーティな白のニットポロとの組み合わせは、まさしくクールビズの好例だ。ただし、パンツまでライトトーンだと軽さが過ぎる。靴と共に、濃色でコーディネートの引き締めを図るのが賢明。
カジュアル揃えこそ紺色まとめが使える
ストレッチ性の高い、コットン×ポリウレタンのジャケット。クルーネックのニットやデニムパンツと合わせたカジュアルな組み合わせも、全体を濃紺で統一することで端然とした印象にまとまる。ビジネスにおける定番色に沿うことで、最低限のきちんと感をキープしよう。
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2020年6・7月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)