<解説>
案外知らない人が多い基本的なルールです
スーツの胸元の立体的なフォルムを最も美しく保つ留め方が基本となります。すなわち、シングル型のジャケットで2つボタンであれば上1つ掛け、3つボタンなら真ん中1つ掛けが正解。それ以外の方法では、せっかくの立体感が崩れたり潰れたりしてしまいます。原則をあえて無視した“ブレイキング・ルール”を楽しむ着こなしも存在しますが、それらも基本があってこそ成立するもの。まずは原則に従うのがスーツをスマートに着こなす正攻法なのです。ちなみに、昨今では4つや6つボタンのダブルブレステッドスーツは、下のボタンだけを留める“遊び”がお洒落巧者の中で流行っています。
『オトナの本格スーツ検定』(世界文化社刊)を再構成
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