自宅に伺い、通されたのは、陽光が燦々と差し込む明るく広い部屋。とても心地よい空間だが、ここが仕事部屋とは?「一般的な意味合いでの仕事部屋とはちょっと異なるのかもしれませんが、我が家のLDKは、仕事とプライベートとで垣根を作らない、私にとって大切な空間です」と梶原さん。
選び抜いた家具に、旅先で出会ったお気に入りのアイテム、現在携わるブランド創始者の想いが込められたアートピースなどが、さりげなく飾られている。そうした一つ一つが、作り手のエネルギーやパッションの感じられる”気分が上がる”ものだという。
普段は家族と賑やかに過ごすLDKだが、ときにPCに向かい仕事をする場にもなる。そして、知り合いを招いての賑やかなホームパーティでその本領を発揮。
「さまざまなキャリアを経てきた今、公私を分けることなく楽しい人と過ごす機会を増やすことで、新しい仕事に繋がったり、信頼できる関係が築けることを実感しています。良い出会いがもたらしてくれる喜びを知っているので、周りの方々ともその思いを共有したい。そう考えて、知り合った経営者の方々を横に繋いでいく集まりを定期的に行っていきたいと考えています」。
そうした場に欠かせないのが音楽だ。「集まる顔ぶれ、時間帯や雰囲気に合わせてどんな曲が相応しいか、選ぶのがまた楽しいんです。何より音楽は気分を上げてくれる大切な要素ですしね」。
縁を繋ぐことに情熱を注ぐ梶原さんが発するポジティブなパワー。それに魅了され、集まる人々の間から生まれる”新しい何か”の誕生が待ち遠しい。
気分を上げてくれるお気に入りのアイテム
[MEN’S EX 2020年5月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)