長く愛される名画の登場人物にリアリティと深みを持たせるアイコニックなアイテムやコーディネート。それらは時にストーリー以上に鮮やかに記憶に刻まれる。クラシックな要素を取り入れることが洒脱とされる今、印象的な紳士を目指すならここから学ぶことは多い。
【#おうち時間充実計画】/映画とファッション #12
名画の“象徴”から学ぶ洒脱の演出
『アンタッチャブル』
『アンタッチャブル』
アメリカの禁酒法時代に強大な力を誇ったマフィア、アル・カポネを追い詰める捜査官の実話を元にした1987年作品。駅の石階段でベビーカーを手に始まる銃撃シーンが有名。ジョルジオ・アルマーニが衣装を手掛けたことでも知られる。
男性が洒落込むことを当たり前のように楽しんでいた1920年〜30年代。メンズファッションが最もエレガントだったといわれるこの時代の紳士の胸元といえば、デカ襟のレギュラーカラーシャツに柄タイを合わせるのがお決まりであった。
襟の狭い開きに合わせて、キュッとコンパクトにタイのノットを作るのも洒落者の作法。映画『アンタッチャブル』で主人公の捜査官を演じるケビン・コスナーの着こなしは、そんなクラシックの粋を体現。ぜひ参考にしたい。
なおこの実践には、ノットがコンパクトにまとまる芯地の薄いタイが必須。ここはヴィンテージ調のプリントタイを選んで、かつての紳士のように洒落込もうではないか。
レギュラーカラーシャツに柄タイ
【Shits&Tie】RING JACKET NAPOLI / リングヂャケットナポリ
ナポリの熟練職人や老舗メーカーとの協業によるシリーズ。ヴィンテージ調のプリントタイは、三つ巻きによる軽やかな作りだ。
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[MEN’S EX 2020年5月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)