映画『勝手にしやがれ』から学ぶ、フランスのエスプリとは?

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衣装にお国柄が表れた英・米・仏・伊の名作映画から、我々の“永遠”の範となるスーツ&ジャケットのスタイリングをご紹介。併せて、人気の敏腕スタイリストがそれをより今の日本人向けにアレンジした“最旬”の着こなしを指南する。装いの幅を広げたい紳士は必読!

【#おうち時間充実計画】/映画とファッション #07
映画から学ぶ“永遠”とスタイリストから学ぶ“最旬”
『勝手にしやがれ』

『勝手にしやがれ』

『勝手にしやがれ』

ジャン=ポール・ベルモンド扮する自動車泥棒の常習犯ミシェルはマルセイユで車を盗み、追ってきた警察を射殺。その後パリに舞い戻り、記者志望のアメリカ人ガールフレンドの家にしけ込むが、やがて二人の元に警察の手が及んできて……。フランソワ・トリュフォー原案、脚本・監督をジャン=リュック・ゴダールが務めた、ヌーヴェル・ヴァーグを代表する名作だ。1960年公開。

【映画から学ぶ“永遠”】
モード薫る「白シャツ&黒タイ」にヘリンボーンJK

グレーストライプダブル
写真:Visual Press Agency/アフロ

モノクロながらジャケットの着こなしが強烈に印象に残る映画だ。『勝手にしやがれ』の主人公役のジャン=ポール・ベルモンドが纏うジャケットは中で身体が少し泳ぐようなサイジングだが、それをラフに羽織る様がとても粋に見える。

腰ポケットに新聞紙を突っ込んだ姿なども女たらしのチンピラ役にぴったりの愛嬌があり、ジャケットというものは本来肩肘張らずに着用するものだと改めて教えてくれる。

このベルモンドの格好よさには帽子やサングラス、咥えタバコといった小物の効果も大きいだろう。

とりわけ注目したいのがシャツタイのチョイスだ。映画冒頭で着用するのはかなりアクの強い大柄ヘリンボーンのツイードJKだが、白シャツ&黒ニットタイですっきり軽快に着こなしている。

無頓着に見えてじつは計算ずく。パリの伊達男の本領を感じるコーデだ。

【スタイリストから学ぶ日本的品格の“最旬”】
「柄の効いたJK」を「白シャツ&黒タイ」で引き算

「柄の効いたJK」を「白シャツ&黒タイ」で引き算
ジャケット14万円/カルーゾ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) シャツ2万1800円/ギットマン ブラザーズフォー シップス(シップス 銀座店) パンツ2万9000円/アナトミカ(アナトミカ 東京) タイ1万7000円/アット ヴァンヌッチ(レガーレ) ソックス1500円/トゥモローランド(トゥモローランド)靴11万5000円/ジェイエムウエストン(ジェイエムウエストン 青山店)

『勝手にしやがれ』のジャケットの着こなしは今の目で見てもとても参考になると四方さん。

「要は引き算のコーデで、柄ジャケの攻略では鉄板です。ここでは白シャツ&黒タイに加え、パンツもオフ白とし、よりクリーンな見映えでまとめてみました。ちなみにJKの柄は英国的、白BDシャツと5ポケットパンツは米国的ですが、こういうふうにいろんな国の要素をさりげなくMIXするのはフランス人が昔から得意とするところ。ただここに茶のタイや靴を合わせるとイタリアっぽくなるので、フレンチシックを気取るなら黒で締めるのがおすすめ」(四方さん)。

Styling Point

【太めの黒ニットタイ】
柄ジャケのインパクトを受け止めつつ、胸元をすっきり仕上げる黒ニットタイ。細身はモード味が強いため、ミドルは剣先幅8cmぐらいがベスト。

【オフホワイトパンツ】
映画ではスラックスだったが、サテン生地のオフ白5ポケットパンツでより軽快かつクリーンに仕上げた。茶ベースのJKとの相性もよい。

【ザ・Uチップ】
足元はジェイエムウエストンの名作Uチップ靴、ゴルフをチョイス。ニットタイに揃えて黒を選んだことで、よりフレンチのムードが高まった。

    四方 章敬さんスタイリスト 四方 章敬さん
    1982年生まれ。武内雅英氏に師事した後、独立。本誌をはじめ多くのメンズファッション誌で活躍する実力者だ。控えめでエレガントなスタイリングが信条。


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[MEN’S EX 2020年5月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
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