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スカイアクティブXにはそれだけの価値がある

セダンは3ボックスの伝統的セダンボディ様式に。1.5リッターエンジンはラインナップせず、価格は247万円〜355万1200円となる。

と、個人的な想い入れもあってマツダ3に対する評価は高いが、想い入れがあるからこそ、厳しい目を向けたくなるところがあった。ひとつ目は215/45R18サイズのタイヤがもたらす乗り心地の硬さとロードノイズの大きさだ。段差のあるシーンでキャビンへダイレクトに伝わってくるゴトンというフィーリングは、特別なモデルに乗っている気分に水をさしてしまう。ちなみに、マツダ3ではボトムグレードの1.5リッターガソリンエンジン搭載モデル以外では、すべてこの18インチを標準装備しており、理想を追求するスタンスは高く評価したいが、改良モデルに快適性の向上を求めたい。

もうひとつは、リアドアのグリップ(アウター)のフィーリング。グリップを引いた時のフィーリングに剛性感が乏しいし、引き切った際にドアパネルに響く共鳴音はチープさを感じさせ、盛り上がった気分をこれまた冷やしてしまうもので、正直、がっかりを覚えた。もちろん、対策できるレベル。改良はコストや重量増を招くことは承知の上だが、理想を追求するならば、中途半端は御法度だ。

ちなみに、スカイアクティブX搭載モデルの価格については、高過ぎやしないかといった意見もあるが、個人的には不満とは捉えていない(購入できるかどうかは別にして)。スカイアクティブGと呼ばれる2リッターガソリンエンジン搭載モデルと比較すると約70万円の価格差があるが、僕はあのフィーリングに対して、そして新しい技術に対して、価値があると思った。

と、長々とマツダ3を絶賛し、そして厳しい意見も述べてきた。もし、あなたが、この長文を読み切って、そして、どこか少しでも惹かれるところがあったならば、試乗してみることをオススメしたい。手に入れたくなるはずだ。



※表示価格は税抜き

文/吉田直志 写真/郡 大二郎 編集/iconic

<p>ボディサイズは全長4460×全幅1795×全高1440mm、ホイールベース2725mm。ちなみにセダンは全長4660×全幅1795×全高1445mm。</p>

ボディサイズは全長4460×全幅1795×全高1440mm、ホイールベース2725mm。ちなみにセダンは全長4660×全幅1795×全高1445mm。

<p>2リッター直4ガソリンエンジンのスカイアクティブXは180ps/224Nmを発生する。WLTCモード燃費は17.2km/l。</p>

2リッター直4ガソリンエンジンのスカイアクティブXは180ps/224Nmを発生する。WLTCモード燃費は17.2km/l。

<p>水平基調でシンプルな造形のインテリア。ドライバーを中心に操作機器などを左右対称に配置、それらがドライバーと正体することでクルマとの一体感を高めているという。</p>

水平基調でシンプルな造形のインテリア。ドライバーを中心に操作機器などを左右対称に配置、それらがドライバーと正体することでクルマとの一体感を高めているという。

<p>居眠りなどの兆候を検知してドライバーに注意を促す、赤外線カメラによるドライバーモニタリングシステムを装備。先進安全装備のi-ACTIVSENSEも採用する。</p>

居眠りなどの兆候を検知してドライバーに注意を促す、赤外線カメラによるドライバーモニタリングシステムを装備。先進安全装備のi-ACTIVSENSEも採用する。

<p>ブラックを基調としたインテリア。シートはブラックのレザーとファブリックに加え、ファストバックがバーガンディ、セダンがホワイトのレザーシートを用意する。</p>

ブラックを基調としたインテリア。シートはブラックのレザーとファブリックに加え、ファストバックがバーガンディ、セダンがホワイトのレザーシートを用意する。

<p>リアシート6:4分割可倒式シートバック。定員乗車時にも67Lのスーツケースをファストバックで2個、セダンでは3個収納できる。</p>

リアシート6:4分割可倒式シートバック。定員乗車時にも67Lのスーツケースをファストバックで2個、セダンでは3個収納できる。

<p>4WDはGVC +と協調して運動性能を向上させる制御を採用する。ファストバックの15SとXには6MTモデルもラインナップした。</p>

4WDはGVC +と協調して運動性能を向上させる制御を採用する。ファストバックの15SとXには6MTモデルもラインナップした。

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