空冷ワーゲンオーナーは「贅沢界」のエリートだ!
またインポートセンターの中枢となるビルディングの1階には、フォルクスワーゲン タイプ1(いわゆるビートル)の日本輸入第1号車や、1957年式の貴重なタイプ1などを惜しげもなく展示。さらには、長年にわたって大切に乗り継いでいるフォルクスワーゲンオーナーをVGJが表彰する「VGJ アワード」では、VGJ代表取締役社長兼CEOのティル・シェア氏がプレゼンターを務めた。
空冷ワーゲンオーナーたちが自分の車に施しているさまざまなカスタマイズも、率直に言ってけっこうな時間がかかる、金銭的な利益は何も産まない作業だ。
だが「あえて無駄な(?)時間を投じることができる」という贅沢の本質が、そこにはある。
言ってみればボロボロの空冷フォルクスワーゲン約1600台と、それに乗っている数千人のオーナーおよびご家族を見ての筆者の感想は、「なんて贅沢な人々なんだ!」というものであった。
彼ら彼女らこそが、「贅沢界」のエリートなのだ。
文/伊達軍曹 写真/河野敦樹 編集/iconic