袖口の武骨な存在感でニットの上質さが際立つ
視認性や耐久性、操作性を高めるためにインパクトある大型ケースを採用したパイロットウォッチは、昔から時計の一大カテゴリー。IWCやブライトリング、オリスといった名門勢の多くがメカニズムやデザインを熟成させながらブランドの柱として大切に作り続けており、別段航空ファンでなくとも憧れを抱く人は多い。レザーアウターやジーンズなどと相性が良いのも魅力で、ラギッドなカジュアルスタイルを好む人にはうってつけのジャンルと言える。
反面、綺麗め方向のスタイルには浮いてしまうことも多いが、装い次第ではその武骨な雰囲気がコーデの絶好のポイントとして機能することも。たとえば極上のカシミアニットにグレースラックスを合わせるような品と寛ぎ感を両立した着こなしに、あえてIWCの「ビッグ・パイロット・ウォッチ」を着けてみる。上品一辺倒に終わらず、冒険心や遊びを大切にする、大人ならではの余裕ある装いへと変化する。あえて、大型にこだわり、主張するところでは主張する、全体は上品に包み込む。その外しのバランスが、装いセンスに奥行きを生み出してくれる。
ニットコーデに似合う「パイロットウォッチ」5選
「型破りの流儀」具体策
武骨なテイストにリッチな素材で大人の余裕を加える

「型破り」ではない「基本コーデ」は?

レザーアウターなど
男気コーデにジャスト
パイロットウォッチは出自が出自だけに、レザージャケットなど男らしいアウターとすこぶる相性がいい。ただしあまり本気仕様のフライトジャケットに着けるとまんまパイロットのコスプレ風に。写真のように全身の色使いをシックにまとめるなど都会的な着こなしが求められる。
ブルゾン22万円/チンクワンタ(チンクワンタ)ニット2万9000円/アンドレアフェンツィ(コロネット)パンツ3万1000円/PT05(リング東京店)靴8万5000円/クロケット&ジョーンズ(ビームス 六本木ヒルズ)
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX2019年12月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)