>> この記事の先頭に戻る

島の歴史と文化に思いを馳せる、洗練の美食体験

voice_20191101_hoshino03_4.jpg

美食の始まりは、夕暮れの海からの心地よい風を感じながら食前酒を楽しむ「島風(しまかじ)アペロ」から。アーサーのちんすこう、エビとパルメザンチーズのチュイル、じーまみー豆腐、クワン草とスーチカのテットドフロマージュから2種。

voice_20191101_hoshino03_5.jpg

紅芋に次ぐ沖縄の特産品、あかね芋。まるでカボチャのようにしっとりと甘い橙色の芋を、ロースト(焼く)、フリット(揚げる)、ヴァプール(蒸す)の3種の調理法でそれぞれ堪能してみよう。凝縮された甘みと香りが芳醇に広がるローストに対して、ヴァプールではほっくりと素朴で自然な甘みに包まれる。味付けは実にシンプルだが、一緒にトリュフのスライスやトリュフバターを加えることで、ぐっとコクと香りが深まるのだ。

一方でフリットでは、パンチェッタのスライスやバルサミコソリッドといった塩分の強い食材を合わせることで、本来の甘みがいっそう引き立つことに驚く。一つの食材の持つさまざまな個性を存分に楽しめるのが面白い。

voice_20191101_hoshino03_6.jpg

メインは牛フィレ肉。島を代表する命草「長命草」のフレッシュで爽やかな香りと、ヨモギのことを指す「フーチバ」を練りこんだパンで牛フィレ肉を包み、低温で焼き上げてゆく。パンを通してゆっくり火入れすることで、肉はしっとり柔らかく、さらに香り豊かに。

「島テロワール」のディナーは全9皿。魅力をさらに堪能するなら、料理に合わせてソムリエがセレクトした自然派ワインとのマリアージュメニュー(別料金)を是非おすすめしたい。 “沖縄といえば〇〇”というこれまで持っていた既成概念を覆す、驚きの美食体験は冬季限定。沖縄の知られざる新たな一面を発見する旅に出てはいかがだろう。

voice_20191101_hoshino03_7.jpg

星のや竹富島「島テロワール」

期間:12月1日~2020年3月10日(除外日:2020年1月19~24日)
料金:1万2000円(税・サ別)※宿泊代別
場所:集いの館 ダイニング
時間:17時半~20時
対象:星のや竹富島宿泊者限定
予約:公式ホームページにて夕食付宿泊プランを予約
星のや竹富島公式サイト
※仕入れ状況により、料理内容や食材の産地が一部変更になる場合があります。

関連記事: 「星野リゾートのおいしい歳時記」

文/一井智香子 

  1. 3
LINE
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
星のや
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
pagetop