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グランピング
手ぶらで出かけて自然と戯れる大人による大人のためのキャンプ

白馬エリアは雪のシーズンでない限り、4WD+SUVの組み合わせでなくても問題ないが、4輪駆動は今や悪路を走るためだけのもではなく、高速道路での安定性など乗るメリットは非常に大きい。とくにアウディはこの技術のパイオニア的存在。どんな気候条件でも確実に目的地に連れて行ってくれるという安心感はアウトドア遊びの相棒として最適だ。

そのQ8を駆って少し早めに目的地に到着した。場所はスキー場として広く知られている白馬八方尾根。そこに特設テントが並べられている。今回は特別に1つのテントに3つのベッドがあり2つは蚊帳の中だが、もうひとつはテント内ではあるが蚊帳の外。早速ベッドの争奪戦が開始され、本気のじゃんけんで場所が振り分けられたころ、夕食の案内が。別の場所に用意された広いスペースで、大勢での食事となる。出てくる食事はやっぱり普通のキャンプとは違う。荒々しい男の食事でなく、ちょっと上品なアウトドア料理だ。盛りつけなんかも洒落ている。美味しく頂きつつお酒も進む。しかし、しばらくすると遠くから雷の音が……。その後、スコールのような大雨が降ってくる。まあ自然の中で遊んでいるのだからこれぐらいで驚きはしない。施設スタッフも手慣れていて、すぐに屋根付きのテントに移動、食事再開となった。このあたりも自前のキャンプと違って非常にスマート。雨がやんだあとは別の場所で生演奏を聴きながら夜会を続ける。うれしいのは施設内に温泉が用意されているところ。手ぶらでいってお湯を楽しめる。なんとも贅沢なアウトドア遊びである。

時間を忘れて自然に囲まれた夜を過ごし、疲れた人間から徐々にテントに。戻ってビックリしたのがテントが完全に密封されていて、中には虫が一匹もいなかったことだ。就寝前にスタッフが虫の追い出しをやり、その後いつでも寝られる状態に準備しておいてくれるのだ。蚊帳の外で寝る予定だったスタッフが喜んだのは言うまでもない。

翌朝は4時に起床し、御来光を楽しんだ。後ろを振り向けば太陽の光を浴びた飛騨山脈が光をうけて美しく佇んでいた。寝起きにこうした絶景が見られるのも大きな魅力だろう。その後、美味しい朝食を頂き、出発時間までコーヒーを飲みながら時間を過ごす。

何もかもが丁寧に準備されるグランピング。初めて経験したが流行る理由が理解できた。快適なのにしっかりとアウトドア。日々の疲れやストレス発散にはもってこいの遊びだ。

【行ったところ】

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スノーピークが監修するオープンしたばかりのグランピング施設。「大人がゆっくり過ごせる空間」をコンセプトに1日8組限定で宿泊が可能。食事、温泉施設など快適な時間を過ごすことができる。宿泊代はオールインクルーシブ形式で7万円〜。

SNOW PEAK FIELD SUITE HAKUBA

住所:長野県北安曇郡白馬村大字北城4487-4 ホームページ:https://fieldsuite-hakuba.com/

[MEN’S EX 2019年10月号の記事を再構成]
撮影/河野敦樹 文/岡崎五朗 構成/iconic

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